約 1,167,058 件
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/15562.html
ここを編集 ■アキハバラ電脳組 デザイン協力 ■アキハバラ電脳組 2011年の夏休み バックグラウンドデザイン ■学園戦記ムリョウ タイトルロゴデザイン ■アニメーション制作進行くろみちゃん2 タイトルロゴデザイン ■灼眼のシャナSP「恋と温泉の校外学習!」 ロゴデザイン ■劇場版 灼眼のシャナ ロゴデザイン ■灼眼のシャナII ロゴデザイン ■とある魔術の禁書目録 ロゴデザイン ■とある科学の超電磁砲 ロゴデザイン ■RIDEBACK -ライドバック- 宣伝デザイン ■灼眼のシャナS ロゴデザイン ■とある魔術の禁書目録Ⅱ ロゴデザイン ■神様のメモ帳 ロゴデザイン ■灼眼のシャナⅢ-FINAL- ロゴデザイン ■リトルバスターズ! ロゴデザイン ■とある科学の超電磁砲S ロゴデザイン ■劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟 ロゴデザイン ■劇場版 薄桜鬼 第一章 京都乱舞 ビジュアルワークス(野田義貴と共同) ■ストライク・ザ・ブラッド ロゴデザイン ■リトルバスターズ!~Refrain~ ロゴデザイン ■劇場版 薄桜鬼 第二章 士魂蒼穹 ビジュアルワークス(野田義貴と共同) ■selector infected WIXOSS ロゴデザイン ■帰還者の魔法は特別です タイトルロゴデザイン ■関連タイトル Blu-ray 劇場版 薄桜鬼 第一章 京都乱舞 初回限定版
https://w.atwiki.jp/metachkanri/pages/10.html
大手の掲示板群のリストです 「こんなところもあるよ」という報告は新規登録用にお願いします レンタル掲示板 したらば掲示板/わいわいkakiko/2ちゃんねるツクール 総合掲示板群 2ちゃんねる/3ちゃんねる/4ちゃんねる/5ちゃんねる/5ゃんねる(別)/6ちゃんねる/10ちゃんねる/15ちゃんねる アラジンちゃんねる/あめぞう/いちごびびえす/Aちゃんねる/えむちゃん/GazouBBS/ザ掲示板/JJちゃんねる/jetaBBS/のっそりランド/葉っぱ天国/BnBeSt/双葉ちゃんねる/ぼのチャンネル/まじかる☆らうんじ/魔天/みちのく掲示板/milkcafe/megabbs/level3-BBS 変り種掲示板 投票ちゃんねる karamari 何かの専門掲示板 おんぷちゃんねる 鉄道関連 福島ちゃんねる 福島関連 萌え.jp お絵かきなど AAだよ!全員集合 よく利用している総合掲示板は? 選択肢 投票 したらば掲示板 (43) わいわいkakiko (3) 2ちゃんねるツクール (0) 2ちゃんねる (83) 3ちゃんねる (2) 4ちゃんねる (8) 5ちゃんねる (4) 5ゃんねる(別) (0) 6ちゃんねる (0) 10ちゃんねる (2) 15ちゃんねる (1) アラジンちゃんねる (32) あめぞう (11) いちごびびえす (1) Aちゃんねる (0) えむちゃん (4) GazouBBS (0) ザ掲示板 (7) JJちゃんねる (2) jetaBBS (0) のっそりランド (4) 葉っぱ天国 (7) BnBeSt (2) 双葉ちゃんねる (8) ぼのチャンネル (0) まじかる☆らうんじ (1) 魔天 (2) みちのく掲示板 (0) milkcafe (0) megabbs (3) level3-BBS (0) その他 (16)
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/186.html
【種別】 書物 【初出】 一巻 【解説】 【写本・偽書】 【原典(オリジン)】 【作中で登場した魔道書一覧】 【備考】 【解説】 魔術の使用方法が記された書物。 力ある魔術師によって作成され、 『原典(オリジン)』とその写本、偽書が存在する。 知識を広める目的で作られるが、記されている『別世界』の常識や法則は善悪に関わらず『現世』にとっては有毒なため、 宗教観念(=宗教防壁)の薄い人間なら目を通しただけで脳を汚染され、発狂もしくは廃人となる。 この『知識の毒』はあまりにも現実世界と乖離した「異世界の知識」と読者の常識との間の齟齬によって発生するため、 少しずつ段階を踏んで理解していけば理論上は汚染を抑えられるらしい。 重要なのは記述の方であるため、石版やタロットなど書物の体裁をしていないものも魔道書に含まれる。 また、聖書を始めとする様々な宗教圏の教典や、伝承・教訓を暗喩するような童話の本も、写本として広義の魔道書に含まれる。 書かれている内容は書物により様々だが、 魔道書を読解した(することが出来た)魔術師が振るう魔術は、より大規模な効果を引き起こす。 また、オーレンツ=トライスのように原典に目を通したことで発狂して事件を引き起こす魔術師も存在する。 そのため原典の管理は厳重であり、大英博物館やバチカンの教皇庁のような大規模施設での封印の他、 一般人の目に触れないよう、イギリス清教では市民図書館にて極秘裏に収集・保全を行っている。 そして、管理と収集の極致とも言えるのが『禁書目録(インデックス)』である。 魔道書を執筆したり、中身を弟子に伝えたりと後進の育成を主とする魔術師は魔導師と呼ばれる。 また各教会組織には、魔術の使用傾向や傾向と対策などを記した「教会のための魔道書」を書くことを専門とする、 隠秘記録官(カンセラリウス)という役職も存在する。 【写本・偽書】 魔道書の偽書や写本。 『原典』の記述を改変・削除、部分的に抽出するなどして毒の純度を落としてあり、 一般的に魔術師はこちらを使って知識や術式を修得する。 反面効力は弱まっており、基本的に高度な術式をそのまま習得する事は出来ない。 また記述を一部抜き出した上で作者によって独自のアレンジを施した物なので、 いくつもの派生が存在し、同一の原典を基としながらも内容が異なるものもザラ。 「知識の純度」もまちまちで、一般人でも読めるものから、限りなく『原典』に近い毒性を持つものもある。 【原典(オリジン)】 偽書や写本の大元となる魔道書。 高純度の知識が内包されていて毒が非常に強く、 強固な宗教防壁を備える優れた魔術師であっても、毒素の汚染を完全に防ぐのは難しい。 その分秘めている力も強いため、読み解ければ強大な魔術を得る事が出来る。 膨大な情報量を誇る魔道書は、複雑な魔法陣と似た性質を持つ。 これは知識を薄められている写本・偽書も例外ではなく、 特に高純度の知識が含まれた『原典』ともなると、記された文字や文章が魔術的記号と化し、 本そのものが一つの超高度・高密度な「自動制御の魔法陣」としても機能する。 基本的に魔法陣を起動するにはスターターとなる「執筆者本人の魔力」が僅かでも必要なのだが、 魔道書を書く魔術師のほとんどは執筆中に自分でも気づかない内に魔力を精製しページに刻み付けてしまうため、条件を満たしてしまう。 逆に言えば「魔力がない執筆者」なら魔法陣を起動せずに書けることになるため、インデックスはその意味でも魔道書の管理者として適任なのである。 こうして魔力を流され完成した原典は、地脈などの自然に存在する微弱な魔術的エネルギーを収集し、 それを何百倍にも増幅して動力源とすることで半永久的に自律稼働する。 原典には記された知識を守るための自己防衛機能が備わっており、書物が自然に風化することはなく、 焼却などで破壊しようとしても決して受け付けず、仮に破壊できたとしても力ある原典ならすぐ再生してしまう。 また自身に対する攻撃や干渉を感知すると、自動的にその実行犯に対し記述に由来した迎撃術式を発動させる。 そのため処分しようとしても迂闊に手が出せず、 魔道書が有する回復機能を空回りさせたり、回復速度を遅延させるなどの封印を施すのがせいぜいと言ったところ。 魔道書へ流れるエネルギーを遮断すればその間は一時的に自動修復ができなくなるが、少しでも取り込めば即座に復活するので現実的ではない。 ただし、上条当麻の『幻想殺し』でなら、『原典』の完全な破壊が可能であるらしい。 逆に中途半端な原典の場合、短時間で勝手に崩壊してしまう。 過去、そういった出来損ないの原典の執筆中に暴走に巻き込まれて死んだ魔術師も多いらしい。 しかし、オリアナ=トムソンの作成する『速記原典』のように、 あえて中途半端な状態のまま利用しているものもある。 オリアナなどの例から分かるように、原典は魔術が記された単なる書物ではなく、 自己防衛機能を上手く利用することで魔術的な機械として使うことが可能。 人間には不可能な作業や演算を代理で行わせるコンピュータのように扱ったり、 敵の攻撃を防御させ自動で迎撃させる兵器のように扱うことも出来る。 原典は「自身の知識をより広める者に協力する」性質を持ち、 場合によっては読んだ魔術師に力を貸すことも、あるいはその逆も起こり得る。 作中でもエツァリを攻撃したテクパトルが、「写本の記述を妨害した」と見なされて自爆する結果となった。 ただ、ここまで極端な結果になったのは、テクパトルが原典の侵食を意図的に遮断し、 原典の知識を広めるどころか、読まずに死蔵していた事もその一因であるらしい。 【作中で登場した魔道書一覧】 ヴェールを脱いだカバラ エイボンの書 Mの書 金烏玉兎集(きんうぎょくとしゅう) 金枝篇(きんしへん) グリモワ断章 黒猫祭祀秘録(くろねこさいしひろく) 暦石(こよみいし) 死者の書 屍食教典儀(ししょくきょうてんぎ) 術士アブラメリンの神聖なる魔術の書 速記原典(ショートハンド) 食人祭祀書(しょくじんさいししょ) 創造の書 ソロモンの大きな鍵 第四の書 テトラビブロス トートタロット GDタロット 777の書 ネームレス 死霊術書(ネクロノミコン) 秘奥の教義 碑文の欠片 北欧王座(フリズスキャルヴ) ヘルメス文書 法の書 抱朴子(ほうぼくし) クロウリーの書(ムーンチャイルド) 桃太郎 ルーン石碑(せきひ) ソロモンの小さな鍵(レメゲトン) 【備考】 本作においては、「魔『導』書」ではなく「魔『道』書」の表記が用いられている。 誤記に注意されたし。
https://w.atwiki.jp/goronka/pages/963.html
【作品名】AIR(アニメ) 【ジャンル】アニメ 【先鋒】国崎住人 【次鋒】橘敬介with車 【中堅】神尾晴子withバイク 【副将】柳也 【大将】神奈備命 【名前】国崎住人 【属性】法術師 【大きさ】長身の成人男性並 【攻撃力】【防御力】【素早さ】成人男性並 【特殊能力】人形などを法術で自由に動かせる 【長所】ラーメンセット 【短所】後半あまり出番がない 【戦法】殴る 【名前】橘敬介with車 【属性】ヒロインの父と車 【大きさ】成人男性と乗用車並 【攻撃力】【防御力】【素早さ】車に乗った成人男性並 【特殊能力】なし 【長所】なし 【短所】影が薄い 【戦法】轢き殺す 【名前】神尾晴子withバイク 【属性】ヒロインの母とバイク 【大きさ】成人女性とバイク並 【攻撃力】【防御力】【素早さ】バイクに乗った成人女性並 【特殊能力】なし 【長所】若く見える 【短所】運動が荒い 【戦法】轢き殺す 【名前】柳也 【属性】武官 【大きさ】成人男性並 【攻撃力】刀と弓矢を持った達人並 【防御力】【素早さ】達人並 【特殊能力】なし 【長所】最後に孕ませた 【短所】呪いで死んだ 【戦法】斬殺 【名前】神奈備命 【属性】翼人 【大きさ】成人女性より少し小さめ 【攻撃力】風を起こして鍛えた人を何人も巻き込んで殺せる。射程は百mほど 【防御力】弓矢を数本受けてもなんとか行動可能 数十本受けて行動不能 【素早さ】反応は成人女性並 飛行可能 飛行速度は走るより速いくらい 【特殊能力】ほしの記憶を持ってるが役に立たないから無意味 【長所】裸 【短所】呪われた 【戦法】風を起こす 【備考】飛行状態で参戦 参戦 vol.74 32 vol.74 786 :格無しさん:2008/12/09(火) 19 45 48 ○無敵看板娘(OP映像) 【先鋒】武器負け 【次鋒】車勝ち 【中堅】まあこの防御だとまだバイク勝ちできる 【副将】多分おかもちビーム負けかな 【大将】空飛んでるので効かない。風勝ち 3勝2敗 ○特ダネ三面キャプターズ 【先鋒】武器負け 【次鋒】車勝ち 【中堅】バイク勝ち 【副将】達人武器持ちなら勝てるか。 【大将】飛んでるのでトラックには勝てる。 4勝1敗 ○現代に甦った闇の死置人 あなたの怨み晴らします 【先鋒】武器負け 【次鋒】車勝ち 【中堅】バイク勝ち 【副将】拳銃警官には負ける 【大将】飛んでるので風勝ち 3勝2敗 ×とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲(レールガン) 【先鋒】成人男性勝ち 【次鋒】車分け 【中堅】攻撃力と範囲的に炎負け 【副将】テレポート負け 【大将】遠距離攻撃ある。どちらも攻撃過多。鍛えた女子高生だと先手取られるか。超電磁砲負け 1勝3敗1分 ×痴漢者トーマス 【先鋒】鍛えた成人女性負け 【次鋒】車勝ち 【中堅】バイク勝ち 【副将】タイムエクステンド負け 【大将】タイムエクステンド→モレスターチェーン負け 3勝2敗 ×涼宮ハルヒシリーズ 【先鋒】武器負け 【次鋒】車勝ち 【中堅】倒すときに目瞑ったらダブルKO的に分けるけど。まあ勝ちか。 【副将】【大将】情報操作負け 2勝3敗 とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲(レールガン)>AIR(アニメ)>現代に甦った闇の死置人あなたの怨み晴らします
https://w.atwiki.jp/anipicbook/pages/1088.html
【第一期 DVD/Blu-ray】 +※情報を見る際は+をクリックして表示させて下さい。 【とある科学の超電磁砲 第1巻】 とある科学の超電磁砲 第1巻 通常版 [DVD] とある科学の超電磁砲 第1巻 初回限定版 [DVD] とある科学の超電磁砲 第1巻 通常版 [Blu-ray] とある科学の超電磁砲 第1巻 初回限定版 [Blu-ray] 発売日 :2010年1月29日 収録内容 ・1話 電撃使い エレクトロマスター ・2話 炎天下の作業には水分補給が必須ですのよ ・3話 ねらわれた常盤台 【初回限定版特典】 (DVD&BD共通) ・冬川基描き下ろしイラストBOX(1~4巻収納) ・特殊パッケージ仕様 ・書き下ろし小説 電撃GE文庫『とある魔術の禁書目録SS』 ※全て集めると一つの文庫に!8つのエピソードが絡み合う「禁書目録」神裂火織編! ・「とある科学の超電磁砲」解説マニュアル(12Pブックレット/予定) ・特典ディスクCD-ROM ※WEBラジオ「とある“ラジオ”の超電磁砲」収録(MP3音源にて収録) 【通常版共通特典】 ・音声特典:オーディオコメンタリー ・映像特典:ノンテロップOP&ED 【とある科学の超電磁砲 第2巻】 とある科学の超電磁砲 第2巻 通常版 [DVD] とある科学の超電磁砲 第2巻 初回限定版 [DVD] とある科学の超電磁砲 第2巻 通常版 [Blu-ray] とある科学の超電磁砲 第2巻 初回限定版 [Blu-ray] 発売日 :2010年2月26日 収録内容 ・4話 都市伝説 ・5話 とある二人の新人研修 ・6話 こういうことにはみんな積極的なんですよ 【初回限定版特典】 (DVD&BD共通) ・特殊パッケージ仕様 ・書き下ろし小説 電撃GE文庫『とある魔術の禁書目録SS』 ※全て集めると一つの文庫に!8つのエピソードが絡み合う「禁書目録」神裂火織編! ・「とある科学の超電磁砲」解説マニュアル(12Pブックレット/予定) ・特典ディスクCD-ROM ※WEBラジオ「とある“ラジオ”の超電磁砲」収録(MP3音源にて収録) 【通常版共通特典】 ・オーディオコメンタリー(第5話:新井里美&豊崎愛生) 【とある科学の超電磁砲 第3巻】 とある科学の超電磁砲 第3巻 通常版 [DVD] とある科学の超電磁砲 第3巻 初回限定版 [DVD] とある科学の超電磁砲 第3巻 通常版 [Blu-ray] とある科学の超電磁砲 第3巻 初回限定版 [Blu-ray] 発売日 :2010年3月26日 収録内容 ・7話 能力とちから ・8話 幻想御手 レベルアッパー ・9話 マジョリティ・リポート 【初回限定版特典】 (DVD&BD共通) ・特殊パッケージ仕様 ・書き下ろし小説 電撃GE文庫『とある魔術の禁書目録SS』 ※全て集めると一つの文庫に!8つのエピソードが絡み合う「禁書目録」神裂火織編! ・「とある科学の超電磁砲」解説マニュアル(12Pブックレット/予定) ・特典ディスクCD-ROM ※WEBラジオ「とある“ラジオ”の超電磁砲」収録(MP3音源にて収録) 【通常版共通特典】 ・オーディオコメンタリー(第8話豊崎愛生&伊藤かな恵) 【とある科学の超電磁砲 第4巻】 とある科学の超電磁砲 第4巻 通常版 [DVD] とある科学の超電磁砲 第4巻 初回限定版 [DVD] とある科学の超電磁砲 第4巻 通常版 [Blu-ray] とある科学の超電磁砲 第4巻 初回限定版 [Blu-ray] 発売日 :2010年4月28日 収録内容 ・10話 サイレント・マジョリティ ・11話 木山せんせい ・12話 AIMバースト 【初回限定版特典】 (DVD&BD共通) ・特殊パッケージ仕様 ・書き下ろし小説 電撃GE文庫『とある魔術の禁書目録SS』 ※全て集めると一つの文庫に!8つのエピソードが絡み合う「禁書目録」神裂火織編! ・「とある科学の超電磁砲」解説マニュアル(12Pブックレット/予定) ・特典ディスクCD-ROM ※WEBラジオ「とある“ラジオ”の超電磁砲」収録(MP3音源にて収録) 【通常版共通特典】 ・オーディオコメンタリー(第12話佐藤利奈&田中敦子) 【とある科学の超電磁砲 第5巻】 とある科学の超電磁砲 第5巻 〈通常版〉 [DVD] とある科学の超電磁砲 第5巻 (初回限定版) [DVD] とある科学の超電磁砲 第5巻 〈通常版〉 [Blu-ray] とある科学の超電磁砲 第5巻 (初回限定版) [Blu-ray] 発売日 :2010年5月28日 収録内容 ・13話 ビキニは目線が上下に分かれますけどワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないんですよ ・14話 特別講習 ・15話 スキルアウト 【初回限定版特典】 ・冬川基描き下ろしBOX(5~8巻収納) ・特殊パッケージ仕様 ・書き下ろし小説 電撃GE文庫『とある魔術の禁書目録SS』 ・「とある科学の超電磁砲」解説マニュアル(12Pブックレット予定) ・特典ディスクCD-ROM WEBラジオ「とある“ラジオ”の超電磁砲」収録CD-ROM(MP3音源にて収録) 【通常版共通特典】 ・オーディオコメンタリー(13話 伊藤かな惠&寿美奈子) ・ノンテロップ2ndOP&2ndED 【とある科学の超電磁砲 第6巻】 とある科学の超電磁砲 第6巻 〈通常版〉 [DVD] とある科学の超電磁砲 第6巻 〈初回限定版〉 [DVD] とある科学の超電磁砲 第6巻 〈通常版〉 [Blu-ray] とある科学の超電磁砲 第6巻 〈初回限定版〉 [Blu-ray] 発売日 :2010年6月25日 収録内容 ・16話 学園都市 ・17話 夏休みのつづり ・18話 あすなろ園 【初回限定版特典】 ・特殊パッケージ仕様 ・書き下ろし小説 電撃GE文庫『とある魔術の禁書目録SS』全て集めると一つの文庫に! 8つのエピソードが絡み合う、『禁書目録』神裂火織編! ・「とある科学の超電磁砲」解説マニュアル(12Pブックレット予定) ・特典ディスクCD-ROM WEBラジオ「とある“ラジオ”の超電磁砲」収録CD-ROM(MP3音源にて収録) 【通常版共通特典】 ・オーディオコメンタリー 【とある科学の超電磁砲 第7巻】 とある科学の超電磁砲 第7巻 通常版 [DVD] とある科学の超電磁砲 第7巻 〈初回限定版〉 [DVD] とある科学の超電磁砲 第7巻 通常版 [Blu-ray] とある科学の超電磁砲 第7巻 〈初回限定版〉 [Blu-ray] 発売日 :2010年7月30日 収録内容 ・19話 盛夏祭 ・20話 乱雑開放 ポルターガイスト ・21話 声 【初回限定版特典】 ・特殊パッケージ仕様 ・書き下ろし小説 電撃GE文庫『とある魔術の禁書目録SS』 全て集めると一つの文庫に! 8つのエピソードが絡み合う、『禁書目録』神裂火織編! ・「とある科学の超電磁砲」解説マニュアル(12Pブックレット) ・特典ディスクCD-ROM WEBラジオ「とある“ラジオ”の超電磁砲」収録CD-ROM(MP3音源にて収録) 【通常版共通特典】 ・オーディオコメンタリー 【とある科学の超電磁砲 第8巻】 とある科学の超電磁砲 第8巻 〈通常版〉 [DVD] とある科学の超電磁砲 第8巻 〈初回限定版〉 [DVD] とある科学の超電磁砲 第8巻 〈通常版〉 [Blu-ray] とある科学の超電磁砲 第8巻 〈初回限定版〉 [Blu-ray] 発売日 :2010年8月27日 収録内容 ・22話 レベル6 神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの ・23話 いま、あなたの目には何が見えてますか? ・24話 Dear My Friends 【初回限定版特典】 ・書き下ろし小説 電撃GE文庫『とある魔術の禁書目録SS』全て集めると一つの文庫に! 8つのエピソードが絡み合う、『禁書目録』神裂火織編! ・「とある科学の超電磁砲」解説マニュアル(12Pブックレット) ・特典ディスクCD-ROM WEBラジオ「とある“ラジオ”の超電磁砲」収録CD-ROM(MP3音源にて収録) 【通常版共通特典】 ・オーディオコメンタリー(第24話出演メインの4人) 【とある科学の超電磁砲 DVD_SET1】 とある科学の超電磁砲 DVD_SET1 発売日 :2013年4月24日 収録内容 Disc 1 ・第1話 電撃使い(エレクトロマスター) ・第2話 炎天下の作業には水分補給が必須ですのよ ・第3話 ねらわれた常盤台 ・ノンテロップOP・ED Disc 2 ・第4話 都市伝説 ・第5話 とある二人の新人研修 ・第6話 こういうことにはみんな積極的なんですよ Disc 3 ・第7話 能力とちから ・第8話 幻想御手(レベルアッパー) ・第9話 マジョリティ・リポート Disc 4 ・第10話 サイレント・マジョリティ ・第11話 木山せんせい ・第12話 AIMバースト 【とある科学の超電磁砲 DVD_SET2】 とある科学の超電磁砲 DVD_SET2 発売日 :2013年4月24日 収録内容 Disc 1 ・第13話 ビキニは目線が上下に分かれますけどワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないんですよ ・第14話 特別講習 ・第15話 スキルアウト ・ノンテロップOP・ED Disc 2 ・第16話 学園都市 ・第17話 夏休みのつづり ・第18話 あすなろ園 Disc 3 ・第19話 盛夏祭 ・第20話 乱雑開放(ポルターガイスト) ・第21話 声 Disc 4 ・第22話 レベル6(神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの) ・第23話 いま、あなたの目には何が見えてますか? ・第24話 Dear My Friends 【とある科学の超電磁砲 Blu-ray BOX〈初回限定生産〉】 とある科学の超電磁砲 Blu-ray BOX〈初回限定生産〉 発売日 :2013年7月10日 収録内容 ・TVシリーズ全24話 + OVA全1話(特典ディスク) 【特典】 ・OVA「とある科学の超電磁砲」(GNXA-1230)Blu-ray Discを同梱 ・「とある科学の超電磁砲」オリジナルサウンドトラックCDディスク2枚を同梱 GNCA-1251「O.S.T 1 SPARK!!」 GNCA-1252「O.S.T 2 MOMENT」 ・キャラクターデザイン田中雄一新規描き下ろしイラスト三方背BOX ・デジパック仕様 ・ブックレット(100P予定) 【映像特典】 ・ノンテロップOP/ED 【音声特典】 ・オーディオコメンタリ― 【第二期 DVD/Blu-ray】 【とある科学の超電磁砲S 第1巻】 とある科学の超電磁砲S 第1巻 (初回生産限定版) [DVD] とある科学の超電磁砲S 第1巻 (初回生産限定版)(特典ディスク付き)[DVD] とある科学の超電磁砲S 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray] とある科学の超電磁砲S 第1巻 (初回生産限定版)(特典ディスク付き)[DVD] 発売日 :2013年7月24日 収録内容 ・第1話:超電磁砲(レールガン) ・第2話:寿命中断(クリティカル) ・第3話:超電磁砲量産計画(レディオノイズけいかく) 【メーカー特典】 ・新作おまけアニメーションDISC「MMRIII(もっとまるっと超電磁砲III)」の特典付き 【初回限定版特典】 ・デジパック仕様 ・特典CD サウンドトラック1 ・三方背クリアケース ・解説書(12P) ・原作者・鎌池和馬書き下ろし小説(イラスト/はいむらきよたか) ・「とある魔術の禁書目録SS -『必要悪の教会』特別編入試験編-第1章」 【通常版共通仕様】 ・アニメ版権描き下ろしジャケット ・音声特典:オーディオコメンタリー(第1話 出演:佐藤利奈&新井里美) ・映像特典:ノンテロップOP/ED 【とある科学の超電磁砲S 第2巻】 とある科学の超電磁砲S 第2巻 (初回生産限定版) [DVD] とある科学の超電磁砲S 第2巻 (初回生産限定版) [Blu-ray] 発売日 :2013年8月28日 収録内容 ・第4話:妹達(シスターズ) ・第5話:絶対能力進化計画(レベル6シフトけいかく) ・第6話:あたし・・・みんなのこと見えてるから 【初回限定版特典】 ・冬川基描き下ろしイラスト収納BOX(1巻~4巻収納) ・デジパック仕様 ・特典CD(とあるラジオの超電磁砲え~すぺしゃるCD vol.1) ・パーソナリティ:佐藤利奈&ささきのぞみ ・三方背クリアケース ・解説書(12P) ・原作者・鎌池和馬書き下ろし小説(イラスト/はいむらきよたか) ・「とある魔術の禁書目録SS -『必要悪の教会』特別編入試験編-第2章」 【通常版共通仕様】 ・アニメ版権描き下ろしジャケット ・音声特典:オーディオコメンタリー(第5話 出演:佐藤利奈&ささきのぞみ) 【とある科学の超電磁砲S 第3巻】 とある科学の超電磁砲S 第3巻 (初回生産限定版) [DVD] とある科学の超電磁砲S 第3巻 (初回生産限定版) [Blu-ray] 発売日 :2013年9月25日 収録内容 ・第7話:お姉さまの力になりたいですの ・第8話:Item(アイテム) ・第9話:能力追跡(AIMストーカー) 【初回限定版特典】 ・原作者・鎌池和馬書き下ろし小説(イラスト/はいむらきよたか) ・「とある魔術の禁書目録SS -『必要悪の教会』特別編入試験編-第3章」 ・特典CD(とあるラジオの超電磁砲え~すぺしゃるCD vol.2) ・パーソナリティ:佐藤利奈&葉山いくみ ・デジパック仕様 ・三方背クリアケース ・解説書(12P) 【通常版共通仕様】 ・アニメ版権描き下ろしジャケット ・音声特典:オーディオコメンタリー(第7話 出演:新井里美&豊崎愛生&伊藤かな恵) 【とある科学の超電磁砲S 第4巻】 とある科学の超電磁砲S 第4巻 (初回生産限定版) [DVD] とある科学の超電磁砲S 第4巻 (初回生産限定版) [Blu-ray] 発売日 :2013年10月23日 収録内容 ・第10話:原子崩し(メルトダウナー) ・第11話:自動販売機 ・第12話:樹形図の設計者(ツリーダイアグラム) 【初回限定版特典】 ・原作者・鎌池和馬書き下ろし小説(イラスト/はいむらきよたか) ・「とある魔術の禁書目録SS -『必要悪の教会』特別編入試験編-第4章」 ・特典CD(とあるラジオの超電磁砲え~すぺしゃるCD vol.3) ・パーソナリティ:佐藤利奈&小清水亜美 ・デジパック仕様 ・三方背クリアケース ・解説書(12P) 【通常版共通仕様】 ・アニメ版権描き下ろしジャケット ・音声特典:オーディオコメンタリー(第10話 出演:佐藤利奈&小清水亜美) 【とある科学の超電磁砲S 第5巻】 とある科学の超電磁砲S 第5巻 (初回生産限定版)(特典ディスク付き) [DVD] とある科学の超電磁砲S 第5巻 (初回生産限定版)(特典ディスク付き) [Blu-ray] 発売日 :2013年11月27日 収録内容 ・第13話:一方通行(アクセラレータ) ・第14話:約束 ・第15話:最弱(かみじょうとうま) 【初回限定版特典】 ・ 【通常版共通仕様】 ・ 【とある科学の超電磁砲S 第6巻】 とある科学の超電磁砲S 第6巻 (初回生産限定版) [DVD] とある科学の超電磁砲S 第6巻 (初回生産限定版) [Blu-ray] 発売日 :2013年12月25日 収録内容 ・第16話:姉妹 ・第17話:勉強会 ・第18話:お引越し 【初回限定版特典】 ・ 【通常版共通仕様】 ・ 【とある科学の超電磁砲S 第7巻】 とある科学の超電磁砲S 第7巻 (初回生産限定版) [DVD] とある科学の超電磁砲S 第7巻 (初回生産限定版) [Blu-ray] 発売日 :2014年1月19日 収録内容 ・第19話:学園都市研究発表会 ・第20話:フェブリ ・第21話:闇 【初回限定版特典】 ・ 【通常版共通仕様】 ・ 【とある科学の超電磁砲S 第8巻】 とある科学の超電磁砲S 第8巻 (初回生産限定版) [DVD] とある科学の超電磁砲S 第8巻 (初回生産限定版) [Blu-ray] 発売日 :2014年2月26日 収録内容 ・第22話:STUDY ・第23話:革命未明(Silent Party) ・第24話:Eternal Party 【初回限定版特典】 ・ 【通常版共通仕様】 ・ 【OVA「とある科学の超電磁砲」】 OVA「とある科学の超電磁砲」 [DVD] OVA「とある科学の超電磁砲」[Blu-ray] 発売日 :2010年10月29日 【映像特典】 ・ノンテロップOP&ED 【音声特典】 ・オーディオコメンタリー
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/508.html
とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第四章 十二月のとある日 最大主教と第一王女と魔神に元女教皇Ⅰ 「もう~♪いくつね~ると♪和尚が2~♪」 たまに間違った日本文化を学んだ外国人がいるがコイツもそうなのだろうか?と疑問に持ちたくなる。炬燵に入り寝ころんでいるのは許そう。寝ころんでミカンを食べているのもまあ、許そう。だが何故こいつは頭にタオルを巻き下着で炬燵に入りクーラーをガンガンに利かせているのだろう?おまけに歌詞もなにが違う気がする。 「ローラ、色々と突っ込みを入れたいけどまずは一つ。この船の鍵を持ってないはずのお前が俺の留守中に堂々と入り込んでいるのは何故だ?」 ローラと呼ばれたのは見た目18,9歳くらいの美少女だ。金髪碧眼でその髪はタオルで巻きけれない程長く宝石みたいな美しさを持っている。そんな彼女が答えた質問の回答は… 「うむ。もうじきクリスマスなのよ。なので教会の仕事が山積みなりけりでただいま逃亡中なりにつきよ♪」 とりあえず。聖人の力で殴っとこう。 場所はイギリスの首都ロンドンから南へ60キロ程離れたブライトン。観光地として有名な港町から約10キロ程離れたケルト海沖である。そこにドーム状の形をした物体が回遊していた。元は学園都市が開発した火星での居住を目的に作られた『宇宙の箱船(スペースノア)』を改良したもので水空移動可能な居住兼移動手段である。この『宇宙の箱船』で世界中を移動している少年だがここ二週間はブライトンの近くに回遊していた。 「本気で殴らなくともよかろうに。で、ここ数日どこに行ってたの?久しぶりに遊びに来たりなのに…。おかげで学園都市最新の三日で出来る究極美容法を体感中なのよ」 ほらほらと何やら得体のしれないアイテムをみせるローラ 「……。それはアレイスターのお歳暮か?てか最大主教(アークビショップ)が無断で三日もロンドンを離れていいのか!?」 「無断ではないにつき。きちんと置手紙していたるの」 少女の様な笑みだが侮ってはいけない。そもそもこの『宇宙での箱船』には魔術による完璧な千錠をしていたのだ。それが奇麗に解除されている。 ローラ=スチュアート。イギリス清教の最大主教で『必要悪の教会(ネセサリウス)』のトップ。つまりはイギリスを代表する三派閥の一つである清教派のトップである。教会の者なら知らぬ者はいないだろう。しかしこの少年との関係はあまり知る者はいない。 「はぁー今のローラの側近に同情するよ。俺がいた頃はこんな事しなかったのに」 「それはそうでしょうに。逃げ出さぬよう椅子に縛り付けられもし解こうならロウが全身にかけられるように仕組まれてたりであったし。今思うと私に恨みでもあったかしら?」 少なくともこの場の雰囲気の感じは強い絆を感じとれた。 「貴方達はどんな関係なの?」 声がした玄関の方をみれば一人の女性がいた。黒髪の方眼鏡の知的な印象を受ける女性で古い魔術師の家系…という事にして欲しいらしい。少年の知り合いの一人だ。ついでにローラとも知り合いである。 「リメリア!これまた珍しい。あんたが来るなんて初めてじゃないか?」 リメリアと呼ばれた女性はローラを一瞥しローラは特に表情の変化を見せなかった。 「君に頼んだ物を取りに来ただけよ」 味気ないようだが彼女はいつもそんな感じだ。来ていたコートを脱ぐと炬燵に足を入れる。ふとローラの下着姿をもう一度見ると…。 「お邪魔だったかしら?これからお楽しみだった?」 「ちがーう!!!!!!断じてない!!」 「そ、そんな私は主に誓いを立てたる身なりてにつきよ!いくらその若い身が欲望に塗れていても叶える事は出来ぬのよ!!しかし、ここは身をもって浄化させるのが最大主教の役目なのかしら!?」 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第四章 十二月のとある日 最大主教と第一王女と魔神に元女教皇Ⅱ 「ローラ!お前は黙ってろ!!バカみたいな日本語で馬鹿みたいな事を言うな!!」 「馬鹿なみたい!?それはどういう意味なるかしら!?」 その言葉に脹れ顔になるローラ。どうでもいいとばかりにリメリアは先を促す。 「依頼品を貰ったらすぐに出でいくから安心しなさい」 「だから違う!!それと悪いが依頼品はまだ出来てない。途中で無茶な注文をしたせいで時間がかかりそうだ。悪いがひと月ばかし待ってくれ。あぁ、急用なら使い捨てのやつなら今日中に出来るけど?」 「そう。なら別に急がなくていいわ。だた最初の期限が今日だったから来ただけよ。こちらこそ無茶な注文してごめんなさいね。ならひと月後にまた来るわ」 コートを取り早々と帰宅準備をするリメリア。それをローラが引き留めようとする。 「おやもう帰るのかしら?もっとゆっくりとすればよかろうに。それとも自分が信じし者すら疑うほどになりたるかしら?」 「あなた程、私は暇ではないですから。どうぞ続きを楽しまれたらいかかです?」 「だから違うって…。ローラも何噛みついているんだ?」 詳しくは知らんが二人は仲は悪くはないはず。派閥間で何かあったのだろうか? 「何にもなしたるよ。それより私はお腹がペコペコなのよ。何か作ってほしいいし」 「繋がりを考えて言葉を言えよ…。我がまま過ぎるぞローラ」 いつまでも変わらぬこの少女を羨ましく思う。ローラは自分の為に動き、自分の為に生きていている。他から見ればその行動は善悪どちらか分からないかもしれないがローラはそんな事を考える人間ではない。 「リメリアも食べていけば?」 「遠慮します。今日はペットはお留守番してますから」 この人も変わらない。彼女は他人から食べ物を貰う際にはペットに毒見をさせるのだ。 「あぁ、それとそこのお嬢さん。なにやら港で妙にエロい格好のウエスタンルックのサムライガールがいたけど貴女の連れでは?じゃ仲良くね」 その言葉にローラが青ざめる。その顔に満足しリメリアは帰っていく。 「やばい!すぐにここに結界を張るたるよ!神裂が早くにここに辿りつくとは思わぬし!」 「カンザキ…神裂…神裂火織か。インデックスの今年のパートナーだった元天草十字の女教皇(プリエステル)。一撃必殺の極東の聖人か」 「のんきな事を言いし場合ではないのよ!!」 「いや気分的にはリボン付けて差し出したいけど」 正直邪魔なので引き取ってもらいたい。しかし同じ聖人、しかも同郷の日本人そしてインデックスの元パートナーという点で興味はある。世界で数少ない聖人と戦える機会などそうそう無い。 「少し運動してくるか」 「おお!珍しくやる気を出しておるし。ふふふ神裂め。いつもいつも正論ばかし言いしその口を塞いてくれるわ!!行け私の自由を守る為に!!」 何やら日頃のストレスがあるらしいが正論と言っている時点でローラの方に問題があると思うのだが。 昔から変わらないローラに呆れると『宇宙の箱船』が大きく揺れた。震度8でも衝撃を受け止める構造の箱船を揺らす程の衝撃。神裂火織(聖人)に違いないだろう。 「き、来た!一応にこれは学園都市の物と知りし上の攻撃か!?よほど怒っておるのかしら?」 「そりゃあ三日も行方不明じゃキレるわ。その間の仕事に対するクレームは側近に全部くるんだから」 さすがに壊されるわけにはいかないので少年は表に出る。その顔は少しにやけている。何だかんだで戦う事が好きなのだ。 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第四章 十二月のとある日 最大主教と第一王女と魔神に元女教皇Ⅲ 「出来なさい最大主教!居るのは解ってます。三日も政務からにげるとは貴女には清教派のトップとしての自覚がないのですか?出で来なければこちらから向かいます。この扉を力ずくで破らせていただきます」 二メートルを超える日本刀を構える。彼女の心情は一撃必殺。先の攻撃は挨拶代りだか今度は違う。 「唯閃!!」 長身の刃から衝撃が走る。走るとはそのままの意味だ。海面を衝撃が走り『宇宙の箱船』に向かう。その時箱船から何者かが現れた。最大主教ではない見知らぬ少年だった。 「おっと」 少年は何と素手で衝撃を受け止めそして完全に威力を殺している。 「すごい技だな。聖人の力を最大限引き出している。元々聖人ってのは神の子に身体的特徴がにているから肉体強化が基本になり易いけど技の強化をここまで出来るとは脱帽だな。しかし、こんな危険な技を学園都市所属の艦に繰り出すとはイギリス清教は戦争でもしたいのかな?」 「…っう!学園都市傘下の乗り物ですか。ならば逆にお聞きしたい。何故その学園都市の物に我らが最大主教が乗っているのです?とぼけでも無駄ですよ。その船に乗っているのは確認が取れてます。最大主教の魔力(マナ)を検索班が調べた結果この場所から出ているとの事。もし誘拐などであればそれこそ戦争です。それに貴方は何者です?学園都市の者にしては魔術(こちら)について詳しそうですね」 睨み合い互いの行動に神経を尖らす。 唯閃を打ち消すなど学園都市の能力者に出来るはずがない。科学側と装い魔術側の介入を阻止するのが目的か或いは他の目的があるのか。この少年が能力者ではないのは確かだろう。 折れたのは少年の方だった。世間話をするように話し出した。 「まぁ、俺は科学側、魔術側どちらでも属してはいないが、今回一応は科学側になるのかな?コレに乗っていることだし」 「わけのわからぬ事を。おとなしく最大主教を開放しなさい!あんな人間ですが居なくては何かと不自由ですので」 「……。気持ちは良く分かるけどもう少し心配とかしたらどう?」 「何時も何時も周りの人間に迷惑をかけて今回も置手紙一枚で行方を晦まして!!もう少し分かりやすく誘拐されればいいものを!」 「いや誘拐というか不法侵入された側だし。と言うか持ち帰って欲しいのだけど」 ツッコミを入れても神裂さんは聞いていない。どうやらかなりお怒りの様だ。とそこに止せばいいのにローラが出できた。 「ふふふ、神裂火織よ今日こそその生意気な口をききしその性根を叩き直してくれるわ!!」 「唯閃!!!!!!」 ローラの長い髪を唯閃が少しかすめた。あまりの速度に少年は軌道を変えるのがやっとだったのだ。しかし、そうでなければローラは真っ二つになっていただろう。 「か、神裂!?仮にも最大主教である私になんたる事をしてくる!?髪が!髪が!!」 「何時も何時も何時も何時も何時も何時も何時も!!バカみたいな事ばかりしてその反動を私たちが受けているというのに何故貴女はそんな下着姿でそんな馬鹿みたいな事を言っているのです!?」 どうやら俺の事はもうどでもいいらしい。完全に怒りがローラに向かっている。無数の斬撃の後(船に当たらぬよう防ぐのが大変だった)ワイヤーでグルグル巻きにされたローラを真冬のケルト海に沈め説教を開始し始めた。 「まぁ落ち着いてね?ほらそんな頭ごなしじゃローラだって混乱しちゃうしね?」 「貴方は黙っててください!!これはイギリス清教の問題です!」 途中、あまりにもローラが可哀そうになったので仲裁に入るが神裂さんの怒りは収まらない。ローラの顔はもう水死体のようになっている。 「わ、私が悪かったからそろそろ許して欲しいと思うたるのだけど?」 「いいえ。今日はとことん言わせてもらいます」 「せめて船の中でやったらどうかな?でないとローラ本当に死にそうだよ」 「大丈夫。こんな事で最大主教が風邪をひくわけありませんから」 まぁローラなら死にはしないだろうが風邪はひくだろうなと思う。その後三時間みっちり神裂に絞られたローラは死人状態で毛布で包まって神裂に連行されて行くことになった。帰り際に神裂がこんな事を言っていった。 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第四章 十二月のとある日 最大主教と第一王女と魔神に元女教皇Ⅳ 「今回は貴方の素情を探りませんがもし貴方がイギリス清教にあだなす時は容赦しません」 「別に隠すような者じゃないけどな。ただローラとは長い付き合いというだけだ」 「そうですか。そういう事にしときましょう」 「一つ聞いていいか?」 「何でしょう」 「禁書目録の事は後悔してないのか?」 冷静にみえる神裂だか(普段は)顔にでるタイプのようだ。苦く悲しい顔になる。 「最大主教から何を言われたのか。そして何故貴方がそれを気にするかは存じませんがそれがあの子の為なら私達は敵だろうが悪魔にすらなってみせます」 禁書目録は一年しか記憶を保てない。教会が仕組んだ首輪の一つだ。その為一年ごとにパートナーを変えてきた。今年のパートナーが神裂達だった。 今年の夏にインデックスの記憶の消去した後、インデックスは逃亡……いや、逃げ出した。元パートナーである神裂達を敵とみなし逃げたのだ。その後の足取りは途絶え途絶えになっている。何故今回こんな事が起きたかは教会内でも答えを出せない。インデックス保護の為、神裂達は自らを魔術結社(マジックキャバル)…つまりは敵として彼女を救おうとしているのだ。 「そうか…」 少年の表情は分からない。しかし、何を噛みしめるように強い意志の表情だった。 「では私達はこれで失礼します」 神裂とローラを見送りながら少年は思う自分のした事を。インデックスのシステムを創ったのは自分だしそれが彼女の為であるのだ。しかし、それは誰かを悲しめている。友だった錬金術師もそのせいで消息を絶ったし神裂達も心を傷付けている。 少年とローラしか知らないインデックスの秘密。何故彼女の記憶を消さなければいけないのか。彼女は何者なのか。禁書目録という役割りの下にある彼女の本当の役目。それは少年とローラしか知らない。 「000 00 0 (神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの)」 それが何を意味するのかもローラと少年しかわからない。少年はその意味を噛みしめ前に進む。『宇宙の箱船』が動きだす。少年の儚(ゆめ)に向かいながら。 神裂とローラを乗せた船の上ローラは自分の長い髪に長方形の箱が絡まっている事に気づいた。箱を開けると奇麗な髪飾とメッセージカードが入っていた。カードには『MaryChristmas』としか書かれていなかったが誰が送ったのかは言わなくても分かるだろう。 「素直じゃなきにつきね…」 船はゆっくり港へと進んでいく。今度はたっぷりと時間を作って遊びに行こう。そう思いながらもどうやってここから抜け出すかを考えるローラである。空を見上げると雪が降ってきた。クリスマスまであと僅かな日の出来事だった。 Next 第五章 一月のとある日 学園都市の総合学会(変人の集まり)
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1454.html
とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第四章 十二月のとある日 最大主教と第一王女と魔神に元女教皇Ⅰ 「もう~♪いくつね~ると♪和尚が2~♪」 たまに間違った日本文化を学んだ外国人がいるがコイツもそうなのだろうか?と疑問に持ちたくなる。炬燵に入り寝ころんでいるのは許そう。寝ころんでミカンを食べているのもまあ、許そう。だが何故こいつは頭にタオルを巻き下着で炬燵に入りクーラーをガンガンに利かせているのだろう?おまけに歌詞もなにが違う気がする。 「ローラ、色々と突っ込みを入れたいけどまずは一つ。この船の鍵を持ってないはずのお前が俺の留守中に堂々と入り込んでいるのは何故だ?」 ローラと呼ばれたのは見た目18,9歳くらいの美少女だ。金髪碧眼でその髪はタオルで巻きけれない程長く宝石みたいな美しさを持っている。そんな彼女が答えた質問の回答は… 「うむ。もうじきクリスマスなのよ。なので教会の仕事が山積みなりけりでただいま逃亡中なりにつきよ♪」 とりあえず。聖人の力で殴っとこう。 場所はイギリスの首都ロンドンから南へ60キロ程離れたブライトン。観光地として有名な港町から約10キロ程離れたケルト海沖である。そこにドーム状の形をした物体が回遊していた。元は学園都市が開発した火星での居住を目的に作られた『宇宙の箱船(スペースノア)』を改良したもので水空移動可能な居住兼移動手段である。この『宇宙の箱船』で世界中を移動している少年だがここ二週間はブライトンの近くに回遊していた。 「本気で殴らなくともよかろうに。で、ここ数日どこに行ってたの?久しぶりに遊びに来たりなのに…。おかげで学園都市最新の三日で出来る究極美容法を体感中なのよ」 ほらほらと何やら得体のしれないアイテムをみせるローラ 「……。それはアレイスターのお歳暮か?てか最大主教(アークビショップ)が無断で三日もロンドンを離れていいのか!?」 「無断ではないにつき。きちんと置手紙していたるの」 少女の様な笑みだが侮ってはいけない。そもそもこの『宇宙での箱船』には魔術による完璧な千錠をしていたのだ。それが奇麗に解除されている。 ローラ=スチュアート。イギリス清教の最大主教で『必要悪の教会(ネセサリウス)』のトップ。つまりはイギリスを代表する三派閥の一つである清教派のトップである。教会の者なら知らぬ者はいないだろう。しかしこの少年との関係はあまり知る者はいない。 「はぁー今のローラの側近に同情するよ。俺がいた頃はこんな事しなかったのに」 「それはそうでしょうに。逃げ出さぬよう椅子に縛り付けられもし解こうならロウが全身にかけられるように仕組まれてたりであったし。今思うと私に恨みでもあったかしら?」 少なくともこの場の雰囲気の感じは強い絆を感じとれた。 「貴方達はどんな関係なの?」 声がした玄関の方をみれば一人の女性がいた。黒髪の方眼鏡の知的な印象を受ける女性で古い魔術師の家系…という事にして欲しいらしい。少年の知り合いの一人だ。ついでにローラとも知り合いである。 「リメリア!これまた珍しい。あんたが来るなんて初めてじゃないか?」 リメリアと呼ばれた女性はローラを一瞥しローラは特に表情の変化を見せなかった。 「君に頼んだ物を取りに来ただけよ」 味気ないようだが彼女はいつもそんな感じだ。来ていたコートを脱ぐと炬燵に足を入れる。ふとローラの下着姿をもう一度見ると…。 「お邪魔だったかしら?これからお楽しみだった?」 「ちがーう!!!!!!断じてない!!」 「そ、そんな私は主に誓いを立てたる身なりてにつきよ!いくらその若い身が欲望に塗れていても叶える事は出来ぬのよ!!しかし、ここは身をもって浄化させるのが最大主教の役目なのかしら!?」 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第四章 十二月のとある日 最大主教と第一王女と魔神に元女教皇Ⅱ 「ローラ!お前は黙ってろ!!バカみたいな日本語で馬鹿みたいな事を言うな!!」 「馬鹿なみたい!?それはどういう意味なるかしら!?」 その言葉に脹れ顔になるローラ。どうでもいいとばかりにリメリアは先を促す。 「依頼品を貰ったらすぐに出でいくから安心しなさい」 「だから違う!!それと悪いが依頼品はまだ出来てない。途中で無茶な注文をしたせいで時間がかかりそうだ。悪いがひと月ばかし待ってくれ。あぁ、急用なら使い捨てのやつなら今日中に出来るけど?」 「そう。なら別に急がなくていいわ。だた最初の期限が今日だったから来ただけよ。こちらこそ無茶な注文してごめんなさいね。ならひと月後にまた来るわ」 コートを取り早々と帰宅準備をするリメリア。それをローラが引き留めようとする。 「おやもう帰るのかしら?もっとゆっくりとすればよかろうに。それとも自分が信じし者すら疑うほどになりたるかしら?」 「あなた程、私は暇ではないですから。どうぞ続きを楽しまれたらいかかです?」 「だから違うって…。ローラも何噛みついているんだ?」 詳しくは知らんが二人は仲は悪くはないはず。派閥間で何かあったのだろうか? 「何にもなしたるよ。それより私はお腹がペコペコなのよ。何か作ってほしいいし」 「繋がりを考えて言葉を言えよ…。我がまま過ぎるぞローラ」 いつまでも変わらぬこの少女を羨ましく思う。ローラは自分の為に動き、自分の為に生きていている。他から見ればその行動は善悪どちらか分からないかもしれないがローラはそんな事を考える人間ではない。 「リメリアも食べていけば?」 「遠慮します。今日はペットはお留守番してますから」 この人も変わらない。彼女は他人から食べ物を貰う際にはペットに毒見をさせるのだ。 「あぁ、それとそこのお嬢さん。なにやら港で妙にエロい格好のウエスタンルックのサムライガールがいたけど貴女の連れでは?じゃ仲良くね」 その言葉にローラが青ざめる。その顔に満足しリメリアは帰っていく。 「やばい!すぐにここに結界を張るたるよ!神裂が早くにここに辿りつくとは思わぬし!」 「カンザキ…神裂…神裂火織か。インデックスの今年のパートナーだった元天草十字の女教皇(プリエステル)。一撃必殺の極東の聖人か」 「のんきな事を言いし場合ではないのよ!!」 「いや気分的にはリボン付けて差し出したいけど」 正直邪魔なので引き取ってもらいたい。しかし同じ聖人、しかも同郷の日本人そしてインデックスの元パートナーという点で興味はある。世界で数少ない聖人と戦える機会などそうそう無い。 「少し運動してくるか」 「おお!珍しくやる気を出しておるし。ふふふ神裂め。いつもいつも正論ばかし言いしその口を塞いてくれるわ!!行け私の自由を守る為に!!」 何やら日頃のストレスがあるらしいが正論と言っている時点でローラの方に問題があると思うのだが。 昔から変わらないローラに呆れると『宇宙の箱船』が大きく揺れた。震度8でも衝撃を受け止める構造の箱船を揺らす程の衝撃。神裂火織(聖人)に違いないだろう。 「き、来た!一応にこれは学園都市の物と知りし上の攻撃か!?よほど怒っておるのかしら?」 「そりゃあ三日も行方不明じゃキレるわ。その間の仕事に対するクレームは側近に全部くるんだから」 さすがに壊されるわけにはいかないので少年は表に出る。その顔は少しにやけている。何だかんだで戦う事が好きなのだ。 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第四章 十二月のとある日 最大主教と第一王女と魔神に元女教皇Ⅲ 「出来なさい最大主教!居るのは解ってます。三日も政務からにげるとは貴女には清教派のトップとしての自覚がないのですか?出で来なければこちらから向かいます。この扉を力ずくで破らせていただきます」 二メートルを超える日本刀を構える。彼女の心情は一撃必殺。先の攻撃は挨拶代りだか今度は違う。 「唯閃!!」 長身の刃から衝撃が走る。走るとはそのままの意味だ。海面を衝撃が走り『宇宙の箱船』に向かう。その時箱船から何者かが現れた。最大主教ではない見知らぬ少年だった。 「おっと」 少年は何と素手で衝撃を受け止めそして完全に威力を殺している。 「すごい技だな。聖人の力を最大限引き出している。元々聖人ってのは神の子に身体的特徴がにているから肉体強化が基本になり易いけど技の強化をここまで出来るとは脱帽だな。しかし、こんな危険な技を学園都市所属の艦に繰り出すとはイギリス清教は戦争でもしたいのかな?」 「…っう!学園都市傘下の乗り物ですか。ならば逆にお聞きしたい。何故その学園都市の物に我らが最大主教が乗っているのです?とぼけでも無駄ですよ。その船に乗っているのは確認が取れてます。最大主教の魔力(マナ)を検索班が調べた結果この場所から出ているとの事。もし誘拐などであればそれこそ戦争です。それに貴方は何者です?学園都市の者にしては魔術(こちら)について詳しそうですね」 睨み合い互いの行動に神経を尖らす。 唯閃を打ち消すなど学園都市の能力者に出来るはずがない。科学側と装い魔術側の介入を阻止するのが目的か或いは他の目的があるのか。この少年が能力者ではないのは確かだろう。 折れたのは少年の方だった。世間話をするように話し出した。 「まぁ、俺は科学側、魔術側どちらでも属してはいないが、今回一応は科学側になるのかな?コレに乗っていることだし」 「わけのわからぬ事を。おとなしく最大主教を開放しなさい!あんな人間ですが居なくては何かと不自由ですので」 「……。気持ちは良く分かるけどもう少し心配とかしたらどう?」 「何時も何時も周りの人間に迷惑をかけて今回も置手紙一枚で行方を晦まして!!もう少し分かりやすく誘拐されればいいものを!」 「いや誘拐というか不法侵入された側だし。と言うか持ち帰って欲しいのだけど」 ツッコミを入れても神裂さんは聞いていない。どうやらかなりお怒りの様だ。とそこに止せばいいのにローラが出できた。 「ふふふ、神裂火織よ今日こそその生意気な口をききしその性根を叩き直してくれるわ!!」 「唯閃!!!!!!」 ローラの長い髪を唯閃が少しかすめた。あまりの速度に少年は軌道を変えるのがやっとだったのだ。しかし、そうでなければローラは真っ二つになっていただろう。 「か、神裂!?仮にも最大主教である私になんたる事をしてくる!?髪が!髪が!!」 「何時も何時も何時も何時も何時も何時も何時も!!バカみたいな事ばかりしてその反動を私たちが受けているというのに何故貴女はそんな下着姿でそんな馬鹿みたいな事を言っているのです!?」 どうやら俺の事はもうどでもいいらしい。完全に怒りがローラに向かっている。無数の斬撃の後(船に当たらぬよう防ぐのが大変だった)ワイヤーでグルグル巻きにされたローラを真冬のケルト海に沈め説教を開始し始めた。 「まぁ落ち着いてね?ほらそんな頭ごなしじゃローラだって混乱しちゃうしね?」 「貴方は黙っててください!!これはイギリス清教の問題です!」 途中、あまりにもローラが可哀そうになったので仲裁に入るが神裂さんの怒りは収まらない。ローラの顔はもう水死体のようになっている。 「わ、私が悪かったからそろそろ許して欲しいと思うたるのだけど?」 「いいえ。今日はとことん言わせてもらいます」 「せめて船の中でやったらどうかな?でないとローラ本当に死にそうだよ」 「大丈夫。こんな事で最大主教が風邪をひくわけありませんから」 まぁローラなら死にはしないだろうが風邪はひくだろうなと思う。その後三時間みっちり神裂に絞られたローラは死人状態で毛布で包まって神裂に連行されて行くことになった。帰り際に神裂がこんな事を言っていった。 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第四章 十二月のとある日 最大主教と第一王女と魔神に元女教皇Ⅳ 「今回は貴方の素情を探りませんがもし貴方がイギリス清教にあだなす時は容赦しません」 「別に隠すような者じゃないけどな。ただローラとは長い付き合いというだけだ」 「そうですか。そういう事にしときましょう」 「一つ聞いていいか?」 「何でしょう」 「禁書目録の事は後悔してないのか?」 冷静にみえる神裂だか(普段は)顔にでるタイプのようだ。苦く悲しい顔になる。 「最大主教から何を言われたのか。そして何故貴方がそれを気にするかは存じませんがそれがあの子の為なら私達は敵だろうが悪魔にすらなってみせます」 禁書目録は一年しか記憶を保てない。教会が仕組んだ首輪の一つだ。その為一年ごとにパートナーを変えてきた。今年のパートナーが神裂達だった。 今年の夏にインデックスの記憶の消去した後、インデックスは逃亡……いや、逃げ出した。元パートナーである神裂達を敵とみなし逃げたのだ。その後の足取りは途絶え途絶えになっている。何故今回こんな事が起きたかは教会内でも答えを出せない。インデックス保護の為、神裂達は自らを魔術結社(マジックキャバル)…つまりは敵として彼女を救おうとしているのだ。 「そうか…」 少年の表情は分からない。しかし、何を噛みしめるように強い意志の表情だった。 「では私達はこれで失礼します」 神裂とローラを見送りながら少年は思う自分のした事を。インデックスのシステムを創ったのは自分だしそれが彼女の為であるのだ。しかし、それは誰かを悲しめている。友だった錬金術師もそのせいで消息を絶ったし神裂達も心を傷付けている。 少年とローラしか知らないインデックスの秘密。何故彼女の記憶を消さなければいけないのか。彼女は何者なのか。禁書目録という役割りの下にある彼女の本当の役目。それは少年とローラしか知らない。 「000 00 0 (神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの)」 それが何を意味するのかもローラと少年しかわからない。少年はその意味を噛みしめ前に進む。『宇宙の箱船』が動きだす。少年の儚(ゆめ)に向かいながら。 神裂とローラを乗せた船の上ローラは自分の長い髪に長方形の箱が絡まっている事に気づいた。箱を開けると奇麗な髪飾とメッセージカードが入っていた。カードには『MaryChristmas』としか書かれていなかったが誰が送ったのかは言わなくても分かるだろう。 「素直じゃなきにつきね…」 船はゆっくり港へと進んでいく。今度はたっぷりと時間を作って遊びに行こう。そう思いながらもどうやってここから抜け出すかを考えるローラである。空を見上げると雪が降ってきた。クリスマスまであと僅かな日の出来事だった。 Next 第五章 一月のとある日 学園都市の総合学会(変人の集まり)
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/3062.html
_ 「まーま!! まーま!!!」 「髪の毛引っ張らないでー!!」 上条が抱っこしているインデックスに髪を引っ張られる。 おかげでいつもより早く現実世界に返ってきた。 そうだ、この子のミルクとか買いに来たんだっけ? 『その幻想をぶち殺す!!』って言葉がどこからか聞こえた。 でも、夢見たっていいじゃん。 「こら、インデックス、やめなさい。御坂、大丈夫か?」 「……ごめん、そっとしといて」 「?」 ?を浮かべながらも了解する上条。 先ほど怒られたばかりなのだからしょうがない。 オムツ替えようとしたらものすごく怒鳴られた。 ちょっとショックだった上条君である。 「だい!!!」 「?」「?」 そこは開けた土地だった。 「ここは……」 「……そうね」 そこは学園都市の中枢だった場所。 窓のないビル跡地。 「「アレイスター……クロウリー……」」 すべての、始まり。 何人もの人生を狂わせ、最後の最後まで上条たちの前に立ちはだかった人間。 「手強かったわ……ね……?」 上条の顔を見て、美琴は言葉に一瞬詰まったが、 「なーんて顔をしてんのよ!!」 笑う。 「確かに、アイツは最後までアンタの手をとらず、ついには自分で使っていた天使の力に飲み込まれちゃったけど」 あなたは悪くないと伝えるために。 「最後まで、笑ってたじゃない」 大丈夫だと伝えるために。 「……そう、かな」 「アンタはやれるだけのことをした」 「そう、だな」 でも、たぶんダメだ。 「そう、だよな」 すべてをハッピーエンドで終わらせたい彼は 「ありがとな、美琴」 これを、一生引きずっていくのだろう。 「どーいたしまして!!」 なら、私は……。 「いやいや、いい雰囲気のところ申し訳ない」 空気が、変わる。 二人は後ろを振り返った。 「はじめまして、烏角と申します、どうぞどうぞ、よろしく」 紫の頭髪と、茶色のスーツ、整った顔つき。 真夏でもコートを羽織っている。 そして、その周囲の空気は、異常。 「誰だ!!」 「道士、いえいえ、ここでは、そう、こう言ったほうがよいでしょうね」 その瞬間、 「魔術師、と」 数十、数百の烏角が二人を囲む。 バチッ!! バキン!! しかし、二人の反応は早く、一箇所に逃走ルートを作る。 「これは……」 大量に増えた烏角を右手で殴る、その正体は。 「蚊?」 「左様左様。この真夏日、いくらでもわが兵力は増えていきます」 「くそっ、とりあえずいったん退くぞ!! 美琴!!!」 「ええ!!」 「ふふふ、無駄、無駄ですよ」 鬼ごっこが、始まる。 「なんで最大主教が科学陣営本拠地に来るんだ!!!」 土御門は走りながら携帯にわめき散らす。 しかし、携帯も負けてはいない。 『そんなこと僕たちがわかるわけがないだろ!!!』 「とにかく、早くやつを見つけ出せ!!!」 汗が流れるのは暑さのためだけではない。 夜の河川敷。 たった一人だけが持つ、二人の思い出の場所。 「ようやくようやく、それを渡す気になってくれましたか」 そこで、三人と数百人が対峙する。 「……一応聞いといてやる。渡したとして、その後どうするつもりだ?」 「ふむふむ、それはあまりにも危険なものなので、適切な適切な処理をして、破棄させていただきます」 「……ありがとう、絶対に渡さないって覚悟が出来たわ」 「どこの誰かは存じませんが、それは、ここで死にたいということですか?」 「違うわ、アンタを、ぶっ飛ばすってんのよ!!」 「やれるものなら、どうぞどうぞ」 その瞬間、一斉に烏角たちが襲い掛かってくる。 が、 美琴は上条の肩を踏み台に空に飛びあがる。 上条もわかっていたかのように右手を掲げた。 雷電が、周囲を一掃する。 「ぐふっ、がはっ、まさか、貴様は……」 周囲の幻影が消えていく中、烏角は叫んだ。 「超電磁砲!!」 「そうよ、少しくらい調べてから来るんだったわね!!」 だが、烏角は退かない。 「ならば、これで!!」 懐から何かを取り出そうとする。 上条と美琴が警戒するも、 「な、んだと?」 それはすぐに砕け散った。 「だぁ!! だぁ!! めっ!!」 「おのれ、禁書目録!!」 「そこまで!!!!」 四人の身動きが止まる。 まるで、 「面白きものを見にしけり」 これから荘厳な儀式が行われるかのように。 「久しぶりでありけるわね、元気だったりしか? インデックス」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/育児日記
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1310.html
【種別】 人名 【初出】 SS2巻 【CV】 河西 健吾 【概要】 【人物・性格】 【能力・スキル】 【作中での行動】 【口調】 【余談】 【概要】 学園都市第七位の超能力者である少年。通称「ナンバーセブン」。 特殊能力者『原石』の一人であり、その中でも世界最大の原石であると言われている。 【人物・性格】 白の学ランにハチマキ、そして旭日旗が描かれたTシャツと、学園ドラマに出てきそうな見た目をしている。 (はいむら氏曰くコンセプトは「昭和の(間違った)番長」) 性格は一言でいうと熱血ド根性バカ。 他人が困っていたら迷わず助け、傷つけられた人間がいればたとえ敵わなくても立ち向かう。 一言目に根性、二言目にも根性と、最早会話が成り立たないレベルに「根性」を引き合いに出す、愛と根性のヲトコ。 レベル5なのに記憶力もあまり良くないようで、大覇星祭の開会式で選手宣誓を行った時は、 セリフを途中で忘れアドリブで根性を連呼し、最終的には宣言とともに周囲に七色の爆発を起こして勢いで開会式を終わらせている。 ギャグキャラの色が強いが、SS2巻では学園都市暗部の存在について言及している。 一方通行同様、能力を研究するために暗部をたらい回しにされた過去があるのかもしれない。 校舎の見た目から判断する限り、通っている学校はそこまで名門というわけではないようである。 登校しない日もしばしば有るようだが、担任教師はそれは人助けによるものと理解しているため特に心配はしていない。 その教師曰く「頼まれたら断れんヤツ」らしい。 間違いなく変人ではあるものの、真っ当な倫理観を持っており、 「隠しても隠し切れない人格破綻者の集まり」と称されるレベル5の中では一、二を争うほどの常識人といえる。 【能力・スキル】 レベル5の一人であるが、その能力の正体は一切不明。 ひどく繊細かつ複雑で、それ故に研究者が手を出すこともできなかったという。 削板自身も能力のメカニズムを恐ろしく大雑把にしか把握しておらず、 なおかつそれすらもただの学生に過ぎない原谷の素人目にも間違っていたという体たらく。 どういう原理で何が起こっているか全く分かっておらず、 そもそも超能力者に分類していいのかさえ本来は不明。 必殺技は謎の力で遠距離に攻撃する「すごいパーンチ」こと『念動砲弾(アタッククラッシュ)』。 その他にも作中では、 背後から赤青黄色のカラフルな煙が出る爆発を起こす 自身を中心にした変な爆発で、周囲の人間を吹き飛ばす 体中に銃弾を撃ち込まれようがアイスピックで刺されようが「痛い」程度で済ます 相手のもとへ踏み込み・顔を掴み・叩き付ける、その一連の動作を音速の2倍の速度で行う 落下してくるコンテナを、両手を掲げて空中で火山のように吹き飛ばす 何らかの得体のしれない力で体を包む 拳を突き出すだけで山火事を鎮火する 御坂美琴が放った本来の数十倍の出力の雷撃を素手ではたき落とす 高速で飛んできた鉄骨を頭突きで迎え撃つ(アニメ版) 地面を殴り前方に衝撃波を放つ 「根性」を入れて出血を止め折れた骨をくっつける 異世界の力を上から強引に抑え込む 拳からプラズマを生成して攻撃する 空気を蹴って空中歩行 「根性」で心理掌握の洗脳を解く など、強力かつ多彩な現象を起こしている。 本人が念動力と勘違いするだけあって、見えない力で離れたものを動かす技が多いようだ。 なお、能力の使用時に眼が発光する描写が何度かある。 彼と交戦した半分魔神のオッレルスによると、「説明のできない力」を無自覚に振るっているとのこと。 これはオッレルスの「北欧王座」と同種の現象を起こしているらしく、 もし軍覇が自らの力を完全に自覚して制御した場合、 「魔神未満」である自分を超えられたかもしれないと続けている。 つまり魔神に近いレベルの事象を自然体で起こしているらしい。 ただしトールに言わせれば、両者の振るう力は「似て非なるもの」であるという。 聖人であるシルビアによれば、普通の魔力で魔神の力を使えるものは「正真正銘の怪物」であるというが、 削板は魔力を練る方法を知らないと思われるため、詳細は謎のままである。 スマホゲーム『幻想収束』のサイドストーリーでは、一方通行と交戦し、『反射』を不完全な形ではあるが突破している。 一方通行が処理出来ないベクトルが削板の能力に含まれているということだろうか。 同じく削板と交戦した帆風潤子は、「『根性』という思い込みで自分だけの現実を補強している」と推測している。 彼女は実際にこの考察に基づいて「電撃を込めた拳で殴る」という不意打ちを仕掛け、 多少ながら削板にダメージを与えることに成功していることから、彼女の考察は的を得ているのかもしれない。 強力な力を持つ彼が第七位の位置にいる理由は、 能力研究によって生み出される利益がどれ程のものか分からない為。 恋査による能力実装が出来ていない以上、 工業的価値どころか、能力研究の利益は全く得られていないと思われる。 なお『超電磁砲』編集の荻野氏のツイートによれば、 能力の正体自体は鎌池氏によってきちんと設定されているとのことである。 【作中での行動】 初登場はSS二巻。 三月一五日、繁華街でスキルアウトに絡まれていた原谷矢文を助け、 銃で撃たれても自転車のチェーンロックで殴られてもアイスピックで刺されてもビクともしない驚異的な肉体を見せつける。 そしてスキルアウトのリーダー格である内臓潰しの横須賀に戦いを挑まれ、『すごいパーンチ』一発でビブルチさせ退場させた。 一〇月の第二金曜日には学園都市との交渉のため妹達を倒して勝負を挑んできたオッレルスと交戦。 全力で立ち向かうも圧倒的な力で軽くあしらわれ、おまけに命もとらず見逃されると完膚無きまでに敗北を喫する。 そして敗北の事実と世界の広さを感じて得た希望を胸に、根性を入れ替えて鍛え直す事を決意した。 『超電磁砲』三巻(単行本加筆シーン)では、他のキャラクターの回想中でシルエットながら、 彼本人が「すごいパーンチ」を放っているシーンがある(恐らく上述の横須賀達との場面と思われる)。 なお第十六話の幻想御手事件解決後に彼と同じようなファッションかつ努力家な人物が登場するが、 これは格好を真似しているだけの別人である。 偽典・超電磁砲掲載の『とある自販機の存在証明』にも登場。 その作品においては先述の技の他に 砲声とともに口から謎の波動を放つ 一蹴りで数十メートルの距離を移動する 木原那由他の能力を持ってしてもAIM拡散力場がまともに観測できない 美琴が放った超電磁砲のメダルを歯で受け止める(ただしその超電磁砲は本来の三割程度の威力でしかない) 蜃気楼のような謎波動を纏った拳で雷撃の槍を地面に叩き落とす(磁力戦線) 赤青黄色のカラフルな爆発を背負いながら落雷攻撃を迎え撃つ(超すごいガード) といった現象を起こしている。 『超電磁砲』七巻では9月19日の大覇星祭で選手宣誓を行っている。 しかし本番途中で台詞を忘れ、『根性』を連呼するアドリブを始めた上、 能力による爆発で周囲の人間を吹き飛ばして、担当教師や運営委員会の『イヤな予感』を見事に的中させた。 新約七巻にて『ヒーロー』と名乗る少年少女達により真っ赤な森と化し騒ぎになっている植物園を ぶらりと街を歩いている最中に偶然発見し、いつものように「人命救助」と称して騒ぎの収拾に入った。 相変わらず摩訶不思議な能力を使用し、「よっこいせーっと」という間の抜けた掛け声と共に握った拳をただ前に突き出しただけで、 山火事とも思える劫火を蝋燭の火のように吹き消してしまった。 『超電磁砲』十巻では、絶対能力者となりつつある暴走した美琴に上条当麻とともに応戦。 その身体能力で幻想殺しの使用をサポートしたり、 「ハイパーエキセントリックウルトラグレートギガエクストリームもっかいハイパーすごいパーンチ」を放ったりしながら共闘し、 最終的に竜王の顎の発現を見て「いつか手合わせ願いたいぜ」との感想に至った。 この際、不在金属が現れたことに疑問を抱いている。 【口調】 一人称は「オレ」。口調...というより、口癖として『根性』という言葉を発言する事が多い。 例)「この子達がどこの誰かは知らねえ。だが、それこそ根性出して、死ぬほど頑張って戦った。 もしかしたら、赤の他人の第七位、話をした事もないこのオレを守るためかもしれないな」 「消えることのない絆を・・・絆を・・・あー、なんだっけな・・・ま、いっか。 消えることのない絆とかのいろいろは漲る根性でどうにかして!日頃の鍛練と根性の成果を十分に発揮しっ! その雄姿と根性を性根の腐ったやつらに見せつけてっ!!この大会が最高に根性の入った思い出になるようっ、 あらゆる困難障害艱難辛苦七転び八起きが立ちはだかろうともっ・・・・・・すべて根性で乗り切ることを誓うぜ!!!!!」 【余談】 アニメ版では『超電磁砲』『禁書目録Ⅲ』での出番が省略されたため、『超電磁砲T』で初登場となった。 諸事情で旭日旗は無くなり、 無地の赤Tシャツの上に白い服、体操服は無地の白Tシャツの上に赤い服へ変更された。 また、能力を使った際の効果音には昭和の特撮番組のような音が使われている。
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1586.html
「ってぇ、あの野郎……あちこち噛みやがって……」 上条は全身に残っている歯形を擦り、夜の道を歩いていた。 コンビニの袋を下げ、自分の寮の下まで辿りついた時、上条は妙な不安に襲われていた。 首を捻りつつ、エレベータに乗り込み、ボタンを操作する。 初めは無視していた根拠すらないその不安が一気に首をもたげたのは、ほど近い川沿いに雷光にも似た閃光を見たときであった。 「なんだ、ありゃぁ?」 上条は廊下から身体を乗り出す様にして、その閃光の消えて行く様子を見た。 (どこかで………つい最近、どこかで見た気が………) 上条は記憶を懐古する。 脳細胞の、本当に端っこにあるような、何かが引っかかるような、その程度の記憶を。 (御坂の電撃じゃない………なにかの、魔術みてぇな) 上条はそこまで思い出すと、寮の部屋に飛び込む。 「インデックスは……い、ない?」 部屋の中に白いシスターの姿はない。 (小萌先生のところか? それとも―――) 上条の脳裏に、最悪の事態が浮かぶ。 「インデックス!!」 コンビニの袋を部屋に投げ捨て、上条は駆け出した。 上条が部屋を飛び出した頃、インデックスは河川敷付近を走っていた。 「この辺だったと思うんだけど……」 ちょうど上条がコンビニへと出かけたとき、インデックスは学園都市の異変を感じていた。 「魔力の流れが集まってる……見たことないものかも」 インデックスはキョロキョロと辺りを見回し、魔力の根源を探る。 学園都市中にやんわりと漂っている魔力に混じって、別の魔力の後も残っていた。 「誰か魔術師同士が戦ってたみたいなんだよ………」 「おや―――」 後ろからの声に、インデックスは警戒心を抱きながらも振り返る。 敵意のない声の主は、『妹達』と呼ばれるクローンのうちの一人だった。 「あなたはあの人と一緒にいるシスターではありませんか、とミサカは確認します」 「クールビューティーが何をしてるのかな?」 「いえ、ミサカ達はお世話になっている人の指示である物を回収しに来ただけです、とミサカは報告します」 御坂妹は挙動不審なシスターに首を傾げつつ答える。 インデックスは御坂妹の話をほとんど聞いていないようなくらい、周囲に気を回していた。 「どうかしたのですか?」 「ううん、なんでもない。束ねられた魔力の足跡は……向こうに行ってるのかな」 そういうと白いフードをたなびかせ、インデックスは踵を返して駆けて行く。 「何だったのでしょうか?」 「そんなことよりも運ぶのを手伝ってください10032号、とミサカ19090号は荷物の重さに嘆息します」 御坂妹は振り返り、自分と同じ姿をした少女に囲まれた物体に目をやる。 白い布で覆われた細長く3メートル程の物体。 「丁重に扱ってください。ただの鉄槍ではないらしいので、とミサカは進言します」 「この辺だとは、思うんだけどな」 インデックスが御坂妹と遭遇していたころ、上条はそこから少し上流に登った所に辿りついていた。 「インデックスは………いねぇか」 キョロキョロと辺りを見回し、人影を探す。 探していたシスターさんどころか、魔術師と思しき姿すら見えない。 「ちくしょうっ!!」 上条は川沿いに目をやりながら地を蹴る。 どちらに走ればいいのかは分からなかったが、なんとなく、駆けださなければいけないような気がした。 「とりあえず、むこ―――っ!?」 どんっ、と柔らかい何かに激突したような衝撃を受け、上条は体勢を崩す。 ちょうど人とぶつかったような衝撃に、若干慌てながら、上条は顔の前で両手を合わせた。 「すいません、前見てなくて―――?」 誰も、いない。 上条はキョトン、とした顔で周りを見る。 少なくとも周囲に誰かが居る気配はない。 「? おかしいな………」 確実に『誰か』とぶつかったはずなのだが、上条は首を捻る。 ぶつかった事もスルー出来るくらいに急いでいた人なのだろうか。 人にぶつかるようなことがあれば、大概は不幸な目にあう上条にとって、何もないのは最高に幸せではある。 「なんだ? 気味わりぃな……」 上条が何気なく右手を上げ、頭を描こうとしたとき。 バギンッ! という何かが壊れるような音が周囲に響く。 「っ!?」 上条の目が驚愕に見開かれる。 慌てたように右手を振り抜く。何かの布のようなものに引っかかったような感触が上条の手に残る。 「あーあー、ニーベルンゲンに伝わる隠れ蓑だって聞いてたんですけど………偽物つかませれたかな?」 楽しげな、それでいて背筋を凍らせるような女の声。 殺気をはらんだようなその声の主は、ゆっくりと黒いコートだった物を捨てる。 「ふむふむ。なるほど、そういうことですか」 冷たい視線が、上条へと向けられる。 「な、なんなんだよ………」 彼女の目にあったのは、ただ単純なる興味だった。 友達や、恋人や、憧れの人へ向けるような興味ではなく、もっと単純な。 小さな子供が、与えられた新しい玩具に向けるような、興味に満ち溢れた視線。 「やぁやぁ、まさかこんなに簡単に遭えるとは思ってなかったですよ、『幻想殺し』。いや、上条くん?」 「て、テメェ………」 上条は奥歯を噛みしめる。 身体の中に危険度を指すメーターでもあれば、確実に振り切っていたであろう。 「魔術師か?」 「ふふふ―――」 上条の問いに、パウラは嘲笑した。 魔術師、という呼ばれ方に不満を抱くような、くすぐったがるような、そんな表情を浮かべている。 「個人的なこだわりなんですけどね―――」 パウラは右面についた仮面に手を添える。 暗い中に赤く光る目のような光点が、点であるにもかかわらずドロドロとした血の流れを感じさせる不気味なものだった。 「科学者、って呼んでくれた方がしっくりくるんですけどもね。あ、パウラでも良いですよ? 愛を込めてくれれば」 そう言って、パウラはニヤリと口角をあげる。 背筋が凍るような言葉に、上条は足が震えるのを感じた。 「科学者………パウラ………アンタ、もしかして」 「っと、もしかして、ということは……もうアレからお聞きになったみたいですね」 それは好都合だ、と言わんばかりにパウラは懐から小さな槍を取り出す。 「その右腕、提供してもらえませんか?」 ダンッ! という地面を蹴る音がしたかと思えば、パウラは2、3メートルあった距離を一瞬でゼロにすると、上条へと刃物を向ける。 「くそっ!!」 連日の戦闘で動きの悪い身体を殆ど引きずるようにして、上条はその一撃を横っ飛びにかわす。 対象のいなくなった刃物が空を切る――――――筈だった。 「つっ!?」 上条は自分の腹部にかすかながら痛みを感じる。 バッサリと切られた服の奥に、赤黒い血がにじむのが見えた。 (傷が開いた!?) 上条は一瞬、傷口へと気を取られた視線を、パウラへと戻す。 相変わらず笑っている彼女の手には、血で彩られた槍状の刃物が握られていた。 (かわしきれなかった?) 自分の身体が100%思い通りに動いていないのは分かってはいたが、それでもさっきくらいの一撃なら問題はなかったはずだった。 上条は思う。 科学者と名乗るだけあって、戦闘には余りにも『緩慢にみえる』その一撃は、図らずも喧嘩慣れしている上条には余裕をもって回避できる攻撃であったはずだと。 理解を超えた何か、が混在している。 その事実に上条が気付いたとほぼ同時に、パウラは楽しげに口を開いた。 「私の姿がどう見えてますかね、上条くん」 ゆらり、と、陽炎のようにパウラの姿が消える。 声だけが聞こえる方には、何の影さえも見えない。 (何か、仕掛けが………霊装はどれだ?) 幾つか心当たりはある。 壊れたはずの黒いコート。血のような赤で光る目。そして、持っている小さな槍。 「見えてるものがすべてじゃない、なんて哲学的な事を言うつもりはないですがね」 「うあっ!?」 『消えているように見えた』パウラは、上条のすぐ後ろに姿を現すと、持っている刃物を振るう。 「っ、うおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 怯みかけた心を立て直し、上条は右手を握る。 異能の力に対し、絶対の効果を発揮する『幻想殺し』を、パウラの持つ槍へと照準を合わせる。 固く握られた右手は、槍を掠めるような軌跡を描き、拳を向けられた槍の切っ先は、上条の右頬を切る。 赤い血が飛び散り、上条の右手と右頬に鋭利な切り傷が真っ直ぐな線となり現れる。 「狙いは良かったと思いますけどね? 残念、コレには魔術要素はないんです」 してやったり、という満足げな表情で、パウラは上条を見下すように笑っている。 「異能の力以外は、打ち消せないんですよねぇ?」 「…………………………………」 上条は口をつぐんだまま自らの右手に、ちらりと視線を向ける。 ポタポタと滴り落ちる血が、地面に染みを作っていく。 (傷は深くねぇみたいでよかった……) 刃物に対し、掠めただけで済んだその傷は、上条にとって継承と呼べる程度のものであった。 だが、『もし右手で、真正面から槍を受けていたら』―――――。 今頃、右腕は血だらけになっていただろう。 (結果的にはいい結果、ってことなんだろうけどな………) 上条は右手を握りしめ、また開く。 (まだアイツの魔術の正体は掴んでねぇ……けど、恐らくは何らかの方法で『光を捻じ曲げ』てる) 上条はつい最近のありがたーい補習で聞いた、小さな先生の言葉を思い出す。 「いいですかー、上条ちゃん。五感を誤魔化す能力にも幾つかあります。気配を断つ『視覚阻害(ダミーチェック)』、光そのものを捻じ曲げてしまう『偏光能力(トリックアート)』、その他にも―――』 (『偏光能力』に似た効果の魔術だと思うんだが………くそっ) 上条は奥歯を噛みしめる。 今目の前に立っているように『みえる』パウラが、本物かどうかすら分からない。 右手で触れることが出来れば、打開策は発見されるかもしれないものの、『見えない物と闘う』なんていうことはまさに雲をつかむような話だった。 その実験がてら少しずらして攻撃してみたら、今回のパウラは見えるままが実像だった。 (いっそずっと使ってくれてた方が分かりやすくていいんだけどな) 息を整え、唯一の対抗手段となりうる右手を握る。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 上条は真っ直ぐに、パウラがいるように見える場所へと駆ける。 勘でしかないその行為は、判断ミスであれば命取りではある。 それでも、上条は動くしかなかった。 ニタリと笑うパウラの手に握られた刃物が月光に煌めく。 現か幻か。 上条には分からない。 上条の突き出した右手よりも早く、刃が振り下ろされる。 「ここは………」 無機質な白い天井が眼に入る。 寝かされているベッドは移動可能なパイプ式で、どう考えても寮の一室にあるようなものではない。 上半身を起こし、布団の中から腕を取り出す。 「っ! と……」 その行為に妙な重さを感じ、雨宮は視線を向ける。 月明かりに照らし出されたのは黒い髪と泣き腫らした痕の残る顔だった。 「気が付いたかい?」 ふと、病室の扉が開き、低い声が響く。 見舞いの女の子を起こさないよう程度に留められた声の主は、カエルのような顔の医師だった。 「術中からずっと心配してくれてたみたいだよ?」 「…………そうですか」 雨宮は佐天の頭の上に手をそえる。 寝息で軽く上下するその肩は、彼女が生きていることを実感させるものだった。 数秒だけ、柔らかな目で彼女を見ていた雨宮は、病室に入ってきた医師に目を戻す。 「生きてるんですね、俺」 「どうやったかまでは知らないけどね。その子が言うには、青い服の外人に助けてもらったらしいね。いきなり屋上に患者が現れるなんて初めてだったね?」 はて、とでもいうかのように、医師は手を顎に添える。 深く考えているのかいないのかもわからない、読めない表情だった。 「さて、本題だけどね」 「なんですか?」 佐天の頭から手を離し、雨宮はベッドから下りる。 軽く体を動かしてみるも、動きに問題はなさそうだ。 「レベル4であるはずの君が、能力開発も受けていない体だったって言う事には触れないでおくよ?」 「沢山の妹さんを紹介して、案内までしてくれた貴方が知らなかったと」 「あの時は『まだ』患者さんじゃなかったからね? それより、話を進めるけどいいかな?」 表情一つ変えないで、カエル顔の医師は続ける。 「IDを持たない人間がこの街の外を囲んで何やらお祭りをしているらしいんだね」 「なるほど。それに乗り込んで一緒に踊って来い、ってことですか」 雨宮は着ていた手術衣を脱ぐと、隣に畳まれていた学生服に袖を通す。 「ちなみに、街の中の不審者にはあの少年と小さいシスターさんがお話してるみたいだよ?」 「上条とインデックスか………俺も、どうして貴方がそこまで知ってるのかは聞きませんよ」 雨宮は着替え終わると、その場を病室の扉へと向かう。 「その子、疲れてると思うんで寝かせてあげて下さい。あと、起きたら『ありがとう』って伝えてもらえるとありがたいです」 「自分で言えば良いじゃないのかな?」 「そうですね。縁があれば、そうします」 雨宮が扉を開いた先、廊下には白い布で覆われたものを持った妹達が控えていた。 「恩に着るよ」 「いえ、以前、最後までご案内出来なかったお詫びとでもとってください、とミサカは頭を下げます」 雨宮はその布を投げ、その場から駆けだす。 殺せない槍を手に、胸に刻んだ願いを行使する為に。 「刃の軌道を上に! 斬撃を停止し、その正体を現せ!」 上条の右の方から、透き通るような声が響く。 その瞬間、刃を持つパウラの左腕が跳ね上がり、見えていた姿が蜃気楼のようにぶれる。 「なっ!?」 新たに現れた『本当の』パウラの姿は、驚愕の表情で彩られていた。 上条は思い切り腰を捻り直し、右腕を振るう。 「うおおおおおおおおおッ!!」 渾身の力で振るわれた右腕は的確にパウラの左頬を射抜く。 「がぁっ!?」 パウラの身体が宙を舞う。 地面を転がり、2、3メートル先で横たわっている。動く気配はない。 「とうま!」 「やっぱり、さっきのはインデックスか………わりぃ、助かった」 上条の元にインデックスがパタパタと駆け寄ってくる。 「とうま! また一人で無茶したんだね」 「はぁ、そう言うお前も一人で行こうとしてたんじゃねぇかよ」 「もうっ! 私はともかく、とうまは魔術とは無関係のはずなんだよ」 インデックスが頬を膨らませ、上条の背をバシバシと叩く。 「いてぇよ!」 「ふふん。これに懲りたらもう部屋で大人しくしてると良いんだよ」 「つうか、テメェ一人じゃどうしようもなかったじゃねぇか!!」 上条はポカポカと殴ってくるインデックスの両手を捉える。 「ふ、は、ははははははははははっ!!」 「ッ―――!!」 2、3メートル先。 横たわっていた筈のパウラが楽しそうに笑っている。 その顔から白い面は取れ、血にような赤い義眼がおどろおどろしく光っている。 「戦闘中に、女の子と談笑? いやいや、緊張感が足りないんじゃないかな、上条くん」 「テメェ…………ノビてたんじゃねぇのかよ」 上条は右手をさっと、インデックスの前に伸ばす。 攻撃が飛んでくる気配はない。 「まぁさか、禁書目録がやってくるとは思いませんでしたけど。そういえば、貴方が管理者だったんですよね、迂闊でした」 「むぅ、なんだか馬鹿にされたような気はするけど。そんな事より、貴女は誰で何が目的なのかな?」 相変わらず余裕を絶やさない笑みで笑うパウラは、ゆっくりと口を開く。 「そうですねぇ。そこの『幻想殺し』を解剖する、ですかね? なんなら、貴女もバラしましょうか?」 「そんな物騒なことを言って! この術式の匂いはローマ正教の魔術師だね」 「さすがは、イギリス清教が作った魔導書図書館ですか………まぁ、『そんなもの』を生み出す英国も他人のことは言えないでしょうよ」 今にも飛び出していきそうなインデックスを抑え、上条はパウラの右目を見る。 負の感情を全て混ぜ合わせたようなその色は、猟奇的であり、残虐的であり、絶望的であった。 「私の術式がバレても困るので、さっさと片づけちゃいましょうか」 にやり、と笑ったパウラの声は、あろうことかすぐ後ろから聞こえた。 今までのような幻影を利用したようなものではなく、純粋な移動速度の速さ。 それは聖人である神裂やアックアさえも彷彿とさせるような、おおよそ常人離れしたものだった。 「インデック―――!?」 上条がそれに反応したときには、インデックスの身体は宙を舞い、上条の腹部に重い拳が入っていた。 「がっ、はぁ!?」 女性の腕の力では考えられないほどの力だった。 「あはははは。いやいや、流石は学園都市、良いものがいっぱい落ちてましてね?」 まるでプレゼンでもするかのように話す。 「『幻想御手』でしたっけ?」 「テメェ………まさか」 地面に叩きつけられた上条は、その体勢のままパウラを見上げる。 「皮肉なもんですよねぇ、まさか『魔術御手』なんて名前にされるとは思いませんでしたけど」 そう言って、ポケットから音楽用のデータスティックを取り出す。 「上条くんは確か錬金術師と面識があるはずですよね?」 「!?」 「アウレオルス=イザード………あの錬金術師が何か関係があるっていうの?」 すぐ横からインデックスが噛みつく。 「さすがは禁書目録。この手の話は食い付きがいいですね」 パウラは蔑むような目で、インデックスを見ている。 「『グレゴリオの聖歌隊』」 「!!」 パウラの呟きに、インデックスが目を見開く。 (グレゴリオ……アウレオルス………) 上条はその場に立ちあがり、記憶を遡る。 (ステイルにその効果の説明を聞いた気が………) 「確か、多数の祈りを集めることによる―――」 「そう、3333人の祈りを集めることによって発動させる大魔術。アウレオルスはそれを応用して、大勢の学生に詠唱させることで強大な防衛を張ってたんだよ」 「その通り。上条くんも覚えてるとは意外でしたけどね」 パウラは右手で持っていたメモリースティックを握りつぶす。 グシャリ、と音を立てて破壊されたそれは、小さな破片となって地面に落ちていく。 「学生に撒いたのは混乱を招く為ではなく、あくまで下準備ですね。もっとも、それ以外の純粋なる魔術師を使ってブーストもしていますが」 「その学生による詠唱で肉体強化の補助魔術を常時展開している、ってとこだね。周りから流れてくる魔力の流れはそのせいなんだよ」 「………って、ことはなんだ? 『魔術御手』を使ったやつは魔術を使わされてる、ってことかよ?」 「そう、なるね」 「ふざけんな―――」 上条は歯噛みする。 能力者は魔術を使えない。 土御門元春がどうなった。『偽・聖歌隊』の学生がどうなった。 上条の脳裏に、赤い血が蘇る。 「アイツらが何をしたってんだよ! 何にも関係ねぇだろうが!!」 上条は咆哮する。 目の前の理不尽さに愕然としながら、その右手を握りしめる。 「テメェの利益の為なら他人がどうなってもいいってのかよ! 傷ついた他人の上に立っておいて、それで信者を救えるって、胸を張れるのかよ!」 上条は真っ直ぐに、パウラへと言葉をぶつける。 彼女は表情を崩さない。 あくまでそれが当然であるとでも言うかのように。 悠然と笑っている。 「いいぜ………テメェがそんな考え方を曲げねぇってんなら、その幻想をぶち殺す!」 上条は身をかがめ、地面を蹴る。 「そんな身体で、ワタシに勝てるとでも?」 上条の突き出した拳をなんなく受け止め、パウラは不敵に笑う。 突っ込んできた上条の勢いをそのまま利用し、反対側へと投げ飛ばす。 「くっ!!」 地面に叩きつけられ、上条は背中にビリビリとした痛みを感じる。刹那、顔をしかめている間もなく地面を横に転がる。 上条がその場を離れた瞬間、パウラの足が地面へとめり込む。 「観念してください。命までとは言いませんよ。後方のアックアも言っていたでしょう?」 パウラは上条に左手を向ける。 カッ、といきなり照明用のライトでもぶち当てられたような閃光が上条の視界を覆う。 「ぐううぁぁっ!?」 バギンッ!! と、反射的にかざした右手が何かを掻き消す。 「あはっ! いいね、便利な能力ですね」 「ごっはぁぁぁっ」 パウラは上条の脇腹に蹴りを入れると、一足飛びでインデックスの元へと移動する。 「こうすれば、どうなるかな?」 「んにゃぁ!?」 パウラはその右腕をインデックスの首に回し、左手で彼女の首元に刃物を向ける。 「インデックス!!」 「とうま! 私の事は大丈夫だから、こんな奴の言う事なんか聞いちゃいけないんだよ」 パウラに抑えられたまま、インデックスが叫ぶ。 上条はどうする事も出来ないまま、歯を食いしばる。 「まぁ、別に動くなとは言いませんよ?」 悪戯っぽくパウラが微笑む。 その表情には可愛気と言うものは存在しない、純粋なる悪意から来るものだった。 「私を人質にでもとったつもりかもしれないけど―――」 インデックスは大きく息を吸い込むと、お腹の底から空気を吐き出すように叫ぶ。 「右腕の拘束を解除!」 ――――――『強制詠唱』 先程、上条への斬撃の軌道を捻じ曲げたインデックスの扱う技術は、不意を突きさえすれば、パウラ本人の意思に関わらずその行動を操作できるものだった。 だが――― 「『強制詠唱』ねぇ………」 「な、なんで!?」 相変わらず、しっかりとインデックスを拘束したまま、パウラは不敵に笑う。 「さて、『禁書目録』に問題です。ワタシは一体何の魔術を得意としているでしょうか?」 左手に持った小さな刃物を器用に回し、パウラはインデックスから上条へと視線を移す。 「テメェ、インデックスを離しやがれ!」 「あっはっは。 ハイ、そうですね、って離す奴がいますか? 貴方はともかく、少なくとも『禁書目録』は貰って行きたいんですけども」 「がぁぁぁぁぁぁッ!!」 パウラが視線を外した瞬間、インデックスはその大きな口を開けると、自らを拘束していた右腕にかぶりつく。 ガギンッ! という甲高い音が聞こえ、インデックスの顔が苦痛に歪む。 「残念でした。生憎、ワタシの右腕は義手ですよ?」 涙を浮かべたインデックスを蔑むような目で見る。 「で、答えは分かったかな? ヒントはワタシの魔法名、『unda447』。英語にするなら『Wave』というところですね」 「!!――――――波動か」 捕らえられたインデックスに代わり、上条が答える。 「さっきの『強制詠唱』を無効化したのも音の波を捻じ曲げたからなんだね」 「その通り」 術式の秘密を暴かれたというのに、どこか嬉しそうな顔でパウラは続ける。 「上条くんの思った通りだと思いますよ? ワタシの姿が見えたり見えなかったりしたのも、波を捻じ曲げただけです」 「いいのかよ……困るんじゃなかったのか?」 「科学者たるもの、他人に自分の研究成果をプレゼン出来たときが華ですからね」 パウラは表情を崩さない。 上条との間合いを計りつつ、不敵に笑うだけだった。 誰もいない学園都市の闇を切り裂いて、科学と魔術に染まった人間が宙を舞う。 ビルからビルへと飛び回り、一直線に学園都市の外を目指す。 (魔力の流れの中心部は……あっちか) 感覚を研ぎ澄まし、流れている魔力の出所を探る。 (それにしても………『グレゴリオの聖歌隊』の紛い物まで持ち出してくるとは―――) 雨宮は学園都市のあちこちから集約されている微小な魔力を感じつつ、下唇を噛む。 少しだけ速度を速める。 目指す先はローマ正教の魔術師の集まっているだろう地点。 (集約した術式を束ねてんのか………) あちこちに居る学生が詠唱した魔術を一旦集約し、そこからパウラの元へと送り届ける。 ズレやラグを修正する変電所のような機関を担う部分がある。 (そこを叩けば―――) 「少なくとも、彼女の戦力は大きく削れますね」 「!!」 不意に横から飛んできた声に、雨宮はゆらりと視線を向ける。 「神裂さんか」 大きな日本刀を携えた神裂火織が雨宮に速度を合わせるように隣を駆ける。 「同じ方へ走っているところを見ると、貴方もあの術式の阻止に?」 「…………」 雨宮は神裂を一瞥するだけで何も答えない。答える必要がない、とでもいうかのように視線を前方へと戻す。 「協力に感謝しますよ」 「別に協力するわけじゃないですよ。俺は俺のやりたい事をやるだけです」 すぐ近くに見えてきた学園都市の防壁を確認する。 警備が厳しくなっている様子はない。 「それより、神裂さん。インデックスの元へ行かなくていいんですか?」 「行きたくないと言えば嘘になりますが、先に片づけることもありますし―――」 神裂は一瞬、躊躇うように言葉を飲み込む。 「あの少年を、上条当麻を信用していますから」 柔らかく微笑む。 その顔は子を慈しむ母のような、愛する人を見る少女のような顔だった。 (これが天草式の女教皇様、ね………) 意外な一面もあるんだねー、と失礼極まりない感想を抱きつつ、最後にビルの端から学園都市の壁へと飛ぶ。 「貴方だって、同じでしょう?」 「なにがです?」 「貴方だって上条当麻を信頼しているからこそ、こっちに来たんじゃないですか?」 警備ロボットの走るレールを踏みつぶし、学園都市の外部の空を二つの影が舞う。 「ええ―――」 ズドォォンッ! と人間が落ちたにしては大きすぎる音を響かせ、敵の本丸へと突撃する。 変電所を構築していた魔術師群が驚きの声をあげ、身を固める。 「友達、ですからね」 殺せない槍を振るい、儀式場ごと群がっていた魔術師を薙ぎ倒す。 二人の聖人による一方的な殲滅戦が始まった。 「っ!!」 その異変に初めに気付いたのはインデックスだった。 パウラへと常に供給されていた魔力の流れがぷつり、と切れる。 原因も、その意図さえも、インデックスには掴めない。 それでも、この瞬間が『聖人級の戦力に対し自分たちが対抗できる瞬間』である事実には変わりない。 「ッ!?」 パウラの顔に初めて驚愕の色が浮かぶ。 自分の用意していた戦力の要が破られた事によるショックは思いの外大きかったようだ。 「そんな―――」 パウラの手から刃物が零れ落ち、地面にぶつかる。 その瞬間だった。 物陰から飛び出してきた白い影がパウラの右腕を吹き飛ばし、捕らえられていたインデックスを解き放つ。 「やっと出てこれたのよな」 クワガタみたいな黒い髪に、異常に長い靴紐。下げられた扇風機に、握られたフランベルジェ。 なにからなにまで異常な格好をした男が上条の前に立っていた。 「お前………」 「覚えてくれてたんならそれでいいのよな。本当はもっと早く助太刀したかったんだけどよ。禁書目録が捕らえられてる上に、聖人級の戦力と来たもんだ」 チャンスが来るまで待ってんってことよ、天草式の教皇代理・建宮斎字は弁明する。 パウラから逃げてくるインデックスを庇うようにして、建宮はパウラへと剣を向ける。 「助かったんだよ」 「禁書目録の保護を最優先、ってのが女教皇からのご命令だったんでな。手荒になっちまったが勘忍してくれると嬉しいのよ」 インデックスが無事であることに安堵しつつ、上条は建宮の隣に立つ。 「わりぃ、助かったよ」 「礼を言われるようなことじゃねぇのよな。むしろこっちが一般人を巻き込んだことに謝るってのが筋ってもんなのよ」 驚愕のまま固まっていたパウラがよろよろとふらつく。 信じられないような顔で建宮を見ていた。 「聖人一人なら返り討ちにできるくらいの戦力は置いておいたのですが………」 神裂一人で殴りこんでも返り討ちにできるくらいの、対聖人用装備は整えておいた、その筈だった。 魔力の中継点を狙われることは想定の範囲内であり、そこに襲撃を掛けるであろうイギリス清教の切り札となる神裂対策も万全。 パウラの作戦は完璧である筈だった。 「二人、いたとしたら?」 建宮は口を開く。 「まさか………あの、実験動物が」 パウラは苦虫を噛み潰したような顔で奥歯を噛む。 「あの時殺し損ねたアイツがっ! またもワタシの邪魔をするってのかぁぁぁぁ!!」 さっきまでの不気味なまでの冷静さをかなぐり捨て、パウラは激昂する。 人工聖人、雨宮照が生きているという事実は、パウラの計画にとって大きな誤算だった。 自らの『作品』となるはずのそれは、結果として自らを滅ぼしかねない存在となり、二度も殺し損ねることになった。 一度目は生み出した瞬間。 二度目は復讐を遂げようとした瞬間。 どちらも視界の端に飛び込んでくるのは、青い影。 「アックアァァァァァァァァァァァァ!!」 地獄の底から湧きあがるかのような、恨みの込もった叫びが夜の街に響く。 「観念するのよな」 建宮は真っ直ぐに、フランベルジェの切っ先をパウラへと向ける。 「……………」 強化術式を失ったパウラに、勝てる手段は残されていない。 時間をかければ二人の聖人はあっという間にこの場に辿り着くだろう。 残された選択肢は、一つしかない。 「一旦、引かせていただきます」 「させると思ってんのか」 建宮は一直線にパウラの懐へと飛び込むと振りかぶった剣を振るう。 ガギィンッ! と金属同士がぶつかった音が響く。 僅かに残された義手の部分で、フランベルジェの切っ先を受け止めたパウラは左手でポケットからパンパイプを取り出す。 「ワタシの勝ちとは言いませんが―――」 パウラが口にあてたその笛からは何も聞こえない。 透明な音色に合わせるかのように、彼女の姿が、音が、存在感までもが透けていく。 「―――負けることはしない主義ですから」 怪しい声だけが響く。 パウラの赤く光る義眼だけが宙に浮いている。 「そんなことで、許されるわけがねぇだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 バギンッ!! 何かが破壊される音が鳴る。 見えない何かが吹き飛び、街灯の柱へと激突する。 複雑に組まれていたパンパイプがバラバラに弾け、消えかかっていたパウラが姿を現す。 完全に気を失い、微動だにしない彼女に建宮が近づいていく。 赤い義眼にが入り、バラバラと崩れ落ちていく。 「これで終わりよな」 なにやら魔術を施したのだろうか。 建宮が投げた紐でパウラの身体が拘束されていく。 「終わった、のか」 上条は安堵のため息をつく。 後ろから駆けよってきたインデックスの笑いかけたところで、上条の視界はブラックアウトした。 上条が目覚めたとき、既に変わらない日常が戻ってきていた。 唯一いつもと違う点と言えば、自分の身体が寮のベッドの上にあることで、普段それを占拠しているシスターさんはベッドにもたれかかるように眠っていた。 「…………なんだったんだろうな」 昨夜のことが夢であったかのような、はっきりしない頭に喝を入れようと洗面台へと赴く。 何も変わらない、それでいて何処か腑抜けた自分の顔が鏡に映っていた。 その日、社長出勤で三時限目からの登校を決めると、雨宮の姿は見あたらない。 小萌先生曰く、急な引っ越しが決まったらしい。何処に行ったのかさえ分からないという。 土御門によると、『魔術御手』の影響下にあった学生は散り散りに行動していた天草式の面々によって無事保護されていたらしい。 『なんでお前が知っているんだ』というツッコミは胸にしまい、上条は溜息をつく。 「まったく、お前はまた裏で暗躍してたのか?」 「どうかにゃー? まぁ、色々とお仕事があったことは否定しないぜよ」 威張るような顔を見せる土御門に一発くれてやろうと思い、右手を握ったところで上条は思いとどまる。 「そういえば、アイツは?」 「アイツじゃ分かんないぜよ」 「雨宮、あれは何処に行ったんだよ?」 上条の疑問に、土御門は視線を逸らし、窓の外を見る。 釣られるようにして、上条もその方向に目をやる。 広がっている校庭には学生たちが歩いているだけだった。 「アイツは『一応』ローマ正教の人間だからにゃー。イギリス清教に属する土御門さんはあんまり詳しくなんです」 「思いっきり知ってます、って目してたぞ」 上条は視線を土御門の緊張感のない顔に向ける。 土御門はふざけた表情を崩さないまま、言葉を続ける。 「カミやんが心配するようなことじゃないんだぜい。縁があればまた会えるぜよ」 学園都市の上は、今日も青空が広がっていた。